国民的人気アニメ「サザエさん」(フジテレビ系)の磯野フネ役で、40年間出演を続けてきた大正生まれの声優、麻生美代子(83)が14日、急病のため緊急降板した。今後の声優活動への影響が心配されたが、お休みは1話分のみ。21日放送から復活する意向で、そのタフネスぶりに返って驚きの声が上がっている。

 所属事務所などによると、麻生は今月3日夕刻、激しい腹痛を訴え、都内の病院に緊急入院。精密検査の結果、腸閉塞と診断された。このため翌4日に予定されていた14日放送分の収録を欠席。「楽しいムーミン一家」のムーミンママ役で知られるベテラン声優の谷育子(70)が代役として緊急登板した。

 放送の冒頭にテロップで告知したフジテレビへは、心配する声など数十件の問い合わせがあった。現在も入院中だが体調はほぼ回復し、10日に行われた21日放送分の収録には病院からスタジオに駆けつけたというから、なんともタフだ。19日には退院して完全復帰する見通しだという。

 麻生は1926年(大正15年)4月7日、東京都台東区生まれ。学生時代に舞台女優として芸能界入りし、69年10月、43歳の時に「サザエさん」放送開始にあわせてフネ役に起用された。以降、40周年を迎える今年まで、サザエ役の加藤みどり(69)、タラオ役の貴家堂子(68)、波平役の永井一郎(78)とともに、変わらぬ声でお母さんを演じ続けている。

 また、温かみのある風貌と日本女性らしい穏やかな声質を生かし、女優やナレーターとしても精力的に活動。映画「あおげば尊し」やドラマ「和風総本家」(テレビ東京系)で好演。「報道ステーション」(テレビ朝日系)のナレーションも担当している。

 元気のヒミツは多趣味にあるようで、シャンソンや油絵に加え、47歳から続けているスキューバダイビングは80歳まで継続。また、「サザエさん」のイメージからは想像できないが、相当なヘビースモーカーなんだとか。もっとも、入院中はさすがに控えているが、退院後も禁煙するかは「分かりませんね」(関係者)というからオチャメ。ともあれ、大事がなくてホッとしているファンは多いことだろう。

正直違和感あるし、いやだけど、ワカメちゃんもカツオくんもノリスケさんも最初変な感じしたけど今はもう普通に感じる、慣れだな。