「今の男性は大人になっても少年ジャンプを読んでる!」

こう言ったのは大学の文学部の教授だ。
まぁ、その時の僕は「あー、そういや」ぐらいにしか思わなかった。

その当時、僕はジャンプの『ワンピース』だけであるが、読んでいた。
広義の「ジャンプ読者」だ。
(ちなみに今もワンピースだけは読んでいる)

まぁ、そういやそうなのである。
当時、僕は20歳ソコソコで、立派な青年であった。
しかし、広義ではあれ、ジャンプ読者に変わりなかった。

しかし、当時の僕は青年誌に特に興味もなかった。

教授から「どうだ?」と言われ、「はい、読んでます」と答えるしかなかった僕。


そんな僕が学生時代、「誰が読むんだろう?」

と、思ってた雑誌があった。

週刊文春や週刊新潮などの週刊誌や将棋や、囲碁の雑誌などだ。

若い子なんかは見向きもしないあの表紙。
「けっ!」と心の中で唾をはき観ていたあの頃。

ああいうのだけは読まないだろうなと思ってた。
思ってた・・・。

しかし・・・。


そんな雑誌たちを僕は読んでいる。
毎週、毎週、文春を楽しみにしている自分がいる。

「あの人のコラムは毎号100ページ前後に掲載されてるんだな♪」

と。


将棋世界が出ると、

「今月の表紙は森内名人か・・・、けどまずは詰将棋から♪」


等と、手に取る自分がいる。



このことを指摘されたとき、僕は自分に驚愕したし、年を取ったと痛烈に感じた・・・。


けどまあ、いいんだよね。僕も今年30歳だしね。
いいんだ、いいんだ、と心に言い聞かせる。

まわりのみんなもそうだそうだと思っていたら、意外に世の中の30歳は読んでいなかった。

びっくりである。


先日、時間潰しに織田とコンビニに行ったとき、
「週刊文春が楽しみでね」と言ったときの織田くんの「マジっすか?」の顔が今でも目に焼き付いている。

アゴが出てたなぁ・・・と。