今日は『SOUND THEATRE × さよならソルシエ』を観劇させていただきました。


ずっと観たいと思っていた作品だったので本当にこの日が来るのを心待ちにしておりました!


『さよならソルシエ』は原作も大好きで、今回キャストに大好きな方も出演されているので観れて本当に幸せでした。


キャストさんのお芝居も、演出から音楽、ライブペイントと全てが素晴らしくて、ずっと感動とテオドルスの兄に対する複雑な思いと愛に涙が止まりませんでした。

とても美しくて繊細な世界観に最初から最後までずっと引き込まれていました。


『さよならソルシエ』は炎の画家として有名なフィンセント・ファン・ゴッホの弟で画商のテオドルス・ファン・ゴッホの視点から、いかにしてあの炎の画家として知られているゴッホが誕生したのかという史実を元にしたフィクションストーリーです。

フィクションのはずなのにもしかしたらこれが本当のフィンセントなんじゃないだろうかという思いがしてならない感覚。

まさにソルシエ(魔法使い)の魔法にかけられたような感覚になる『さよならソルシエ』という作品。

本当に素敵な作品なので原作を知らない方々にも読んでもらいたい漫画です。


と、舞台の話に戻りまして。


印象的なシーンの数々にずっと涙腺が決壊してました。

声優さん達のお芝居が本当に素晴らしくて、声のお芝居だけでもそのシーンの絵が鮮明に浮かんできて、声優さんの凄さを改めて感じる舞台でした。


特にテオドルスの兄フィンセントに対する複雑な思いを吐露する場面はとても心打たれました。

「画家になりたかった」というテオドルスの本心の言葉がずっと響いて離れませんでした。


兄の才能を一番に理解し認めながらも嫉妬に近い愛憎が入り混じった思い。

兄のフィンセントにはあって自分には与えられなかった才能(ギフト)への憧れと嫉妬。

この気持ち、自分には痛いほどわかります。

自分もコンプレックスの塊なのでテオドルスの気持ちが痛いほどわかって、だからこそ辛く思ったり憧れたりとジレンマで心が揺れる事が山ほどあるので凄いわかるんです。

また兄のフィンセントも弟をうらやましいと思う気持ちがあって。

お互いがお互いを認め合い強く求めている。


そんな兄弟の感情と究極の兄弟愛が舞台を通してダイレクトに伝わってきました。


良い作品というのは観ている側の心をいかに動かせるか、その世界観にどれだけ引き込ませるかで決まると思います。

今日観た『SOUND THEATRE × さよならソルシエ』がまさにその良い作品でした。

今回これがDVD化されないのはとても残念です。

でも舞台は生で観るからこそのものでもあるので。


観ることができて本当に良かったです!!


すっかり舞台のソルシエの皆様に最高のステージという名のギフトの数々をいただきました。



『さよならソルシエ』のキャスト、スタッフの皆様、素敵な舞台をどうもありがとうございました☆