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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、先日、『自分をえこひいきするな 』という記事に対して、次のようなコメントをいただきました。
ある人からいきなり一方的に
「あなたはおかしい!」
と怒鳴られたことがあります。
その後、理性では
「自分の価値は自分で決める」
と白瀧さんの仰ることを考えていたのですが、自分でも驚くほど心が重くなって身体的に辛くなったのです。
その日の晩御飯を食べられなくなりました。
怒鳴られることでこれほどダメージを受けるとは思いませんでした。
この方の疑問は、このような状態になるのも自己欺瞞なのでしょうか、ということでした。
この種の問題は、理解するのがとても難しいと思います。
なぜなら、私たちは、原因論的にものごとを考えることに慣れ過ぎているからです。
つまり、この場合であれば、
『落ち込んだのは、怒鳴られたからだ』
という考え方です。
しかし、私たちは、状況に対してただ機械的に反応しているわけではありません。
私たちは、状況に対して自分なりの意味づけを与え、つまり状況を自分なりに解釈をして、その解釈に対してどのように反応すれば一番良いかということを考えた上で、行動しています。
つまり、その行動は、自らが選択したものであり、そこには、状況を自分の思う方向へ動かそうとする目的があります。
たとえば、これが見ず知らずの酔っ払いに突然怒鳴られたのだとしたら、どうでしょう。
食事も喉が通らないほど落ち込むでしょうか。
そんな方は、あまりいらっしゃらないのではないでしょうか。
むしろ怒りを感じるのではないでしょうか。
これは、その状況に対する意味づけが違うために、行動の目的が違ってくるからです。
そのために、選択される行動も、当然のことながら違ってきます。
もし、この状況を「酔っぱらないの単なる戯言」だと意に介さない解釈をしたならば、無視するという目的から知らん顔をして通り過ぎるという行動が選択されるでしょう。
あるいは、この状況を知らない奴に「自分が侮辱された」と解釈したならば、相手を攻撃する目的から怒って怒鳴り返すという行動を選択するかもしれません。
このように、状況に対する解釈と目的によって、その行動は大きく変わってきます。
それゆえ、同じような状況に接しても、その解釈の違いから、人によって違う行動が選択されることになるのです。
今回のコメントにある方の場合であれば、怒鳴られたことに対して、
「自分の能力を否定された」
と解釈されたのかもしれません。
そして、同じような状況に接することを避けるために落ち込むという行動が選択されたのかもしれません。
自らの行動の意味を知るためには、自分がその状況にどのような意味づけを与え、そして、その行動によって何を達成しようとしているのか、その目的を考える必要があります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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