私たちが戦うべき相手は会社でも男性でもなく「罪悪感」だ | Trinity Life Style

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結局私たちが戦うべき相手は「罪悪感」なのだと思う。

私の周囲には

ママになったから会社に「辞めて欲しい」と言われるよりも

「自分はママになって会社に貢献できない」とおもって辞める人が多い。




「時間が短い」「いつ休むか分からない」「緊急対応ができない」
ということで会社や同僚に対しての罪悪感を持つ。
「相手をする時間が短い」「無理をさせる時がある」
ということで子どもに対して罪悪感を持つ。
「家が汚い」「洗濯物が乾いていない」「料理が適当」
ということで旦那に対して罪悪感を持つ。
「参加できない」ということで
自治体やPTA活動などをしている人に罪悪感を持つ。




社会の仕組みや会社の環境うんぬんもあるんだけど、

これは自分の問題な部分も大きいと思う。





どんなに周囲が暖かく見守ってくれていても、

罪悪感を消し去ることは難しい。





こんな適当な私だって、毎日罪悪感を感じている。

「掃除を外部に頼むのってどうなんだろう」

「料理を母親が作らないってどうなんだろう」

「体調不良の時に他の人に預けるのってどうなんだろう」

とか思って外部に委託することをためらっている。





それでも頑張って両立して働き続けるには

「私はここにいるべきなんだ」

と思い込める自己肯定感という「図々しさ」が必要なのだ。





ママは自己肯定感が低い。それは、驚くほどにだ。

自信満々の私でさえもママになった瞬間

「私にできることなんて何もない」と思ったし、

「私は迷惑をかける存在でしかない」とまで思った。

電車に乗るのも、お店に入るのも

人の目が怖かった。



だから、育休中、必死で社会とつながり様々なチャレンジして

「私は特別な存在だ。私は社会に出ていいんだ」

と何度も何度も泣きながら言い聞かせた。





私がここまで働くのは、

もちろん楽しいからもあるが

心の底では「私はここにいていいのだ」と

思い込みたいのだと思う。

図々しくありたいのだと思う。
「私にしかできない仕事なの!
だから、一度くらい私が休もうが、そんなことは大きいことではないの」と。



でも、ママが図々しくなった瞬間に

世間の目は一気に厳しくなる。

謙虚に謝っていれば、暖かい。

この社会は弱いモノには優しくしてくれる。





でも、自己肯定感の低いママから育てられた子どもが
自己肯定感を強くもてるだろうか。
いつも謝っているママを見ている子どもが
「自分はここにいてよい存在だ」と思えるだろうか。

ママが少々図々しくなった程度で
たぶんそんなに図々しくない。



罪悪感をなくす解決策は見つかっていないけど、

「罪悪感」と「図々しさ」

その間にあるのは「感謝」なのだと

現段階では答えを出している。





「元気でいてくれてありがとう」

「手伝ってくれてありがとう」

使い古されてありきたりだけど、

「すいません」じゃなくて

「ありがとう」という言葉を使う人でありたい。


<週末の吉川市での働くママ向けの講演様子>








<取材記事>

■ワーキングマザー・尾崎えり子さんに聞くBusiness(お仕事)×Life(私生活)https://libinc.jp/workstyle/2015/10/eriko-ozaki/

■ウートピ フリーランスのママの仕事は“自己実現”と思われがち 32歳、女性社長の挑戦

http://wotopi.jp/archives/30791