人間関係 | きっずくらぶのブログ

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福島県南相馬市原町区にある託児所「KID'S CLUB」ですっ!
東日本大震災の福島第1原発事故により休業中ですっ

最近・・・良く聞く言葉・・・

「こっちにも義援金よこせっ!」

「神経質に なりすぎじゃない?」

「こっちも被災者なんだけど・・・」

「避難しないのは子供の事を考えていないバカだ!」

「ここの住民は被災者だと思われてないんだ!」


様々な意見を耳にする

震災直後は「絆~KIZUNA~」と言われていたが・・・


福島県民と他県民

南相馬市民と他市民

隣近所・・・友達・・・家族・・・兄弟・・・


放射線に対し人の感じ方はいろいろである

例えば・・・暫定基準500ベクレル以下の食べ物があるとする

20ベクレルでも検出されれば「汚染されているから食べない」という人

「暫定基準値をはるかに下回っているから大丈夫」という人

人それぞれである


義援金や東電の仮払いも同じだ!

避難をした人達にも 大変な苦労や不安はある

避難をせずに屋内退避を過ごした人にもまた

避難をした人と同じぐらいの苦労や不安はある


旦那様に仕事があり「放射線量は低いから避難をしなくても良い」

奥様は「子供の事を考えて避難をしたい」と言っている

奥様は「子供の事をこんなにも考えていない夫だとは思わなかった」と

離婚届を旦那様へ突きつける・・・


今回の原発事故を受け KIZUNA(人間関係)が崩れ始めている。


お庭の畑で採れた野菜を 今まで通り隣近所へ分けている住民

その野菜をもらった人は・・・!?

食べるか食べないかは自己責任・・・

「あそこでは自家栽培の野菜を人に配っている最低だ」と批判する方もいる


同じ南相馬市民でも警戒区域・計画的避難区域・

緊急時避難準備区域・30km圏外の区域・・・

それぞれの住民同士が 補償や避難等を巡って

お互いを批判し合っている


こんな福島県・・・浜通り・・・南相馬市・・・の悲しい現実


住民同士で批判し合っても解決はしない。

報道で中間指針等が発表されたが 現地の状況を知らない

ネクタイ族が説明もなしに公表したところで

住民は納得がいく訳がない

家族の負担を考え 自ら命を絶った人もいる状況で

あんな紙1枚で金額が示されても

住民が失ったモノは 元には戻らない


今朝のテレビ・・・

「管総理から新総理に変わりますが 政治の方針など

何が どのように変わると思いますか!?」というマスコミの取材に対し

某議員は「何もかわらないでしょうね」と答えていた


震災後、管降ろしが騒がれてから 被災地では

「誰が総理になっても何も変わらない」と言われていた。


各自治体も含め 外見だけを変えても意味が無い。

ただ「私は やったんですよ!!」という手柄がほしいだけ!

名誉の為・・・選挙の為・・・金の為・・・

何をとっても 中身が全く伴っていない。


「被災地では復旧が進んでいる」と報道で取り上げられるが・・・

進んでいるとは言えない。

横を見れば ビルのように山積みになっているガレキがある

その影に 住民が身を寄せ合って生活をしている


この世の中 何かがおかしい。

いや、全てがおかしい。


起こってしまった原発事故の被害を小さく見せようとしている。

それは、住民の事を考えていない。

全ては「日本経済の為」

見えないモノも含めて 原発事故が奪ったモノは計り知れない


原発事故は 人間性も・・・信頼も・・・交友関係も・・・家族の絆も・・・

一瞬にして変えてしまったのだ!!

いや、崩壊させたのだ!!その責任は大きい


「住民が安心・安全出来る街を・・・」と掲げ

除染すら進んでいない 学校も病院も再開出来ていない状態で

「避難先から戻ってきなさい」なんて通知しても

住民は安心も安全も保つことは出来ない。


この先・・・何年も続くんだろうなぁ~こういう生活が・・・


住民の苛立ちも限界を超え・・・

ちょっとした事でトラブルに発展してしまう


先日・・・原発事故を理由に仕事もしない ボランティアもしない某住民

「早く俺の家だけでも除染してくれないかな!?

あの市長はダメだな義援金も少ないし・・・俺 被災者だから!」と・・・

南相馬市に残って 除染や支援など頑張っている住民を見ているし

警戒区域や津波被害にあっている人達が頭をよぎり

つい頭にきちゃって・・・

「オマエ・・・暇なんだから自分でやれば・・・

何もしようとしない奴 被災者のうちに入らないし・・・」と言ってしまった。

普段なら「そうですね~」と苦笑いをしながら帰って来るんだろうケド…