先日、ボディビルやウエイト・トレーニングにおいて、
“リバース・グリップ”でプレス系(押し上げる系)
の種目をやると、肩や肘、手首までがより強化され、その部位の怪我も少なく、強さが衰えにくいのではないか、という記事を書きました。
(詳細はこちら【ボディビル ウエイトトレーニング 手首・肘の痛み】~リバース・グリップ~
をご覧ください)
この件に関しての続報と言いいますか、さらなる効果が期待できるのではないか、と言うことについてご報告したいと思います。
治療させて頂いているボディビルダーの方から聞いたのですが、手首や肘を強化するために、ジムに行くと必ずアップがわりにリバース・グリップのベンチプレス(インクラインなども)を行うのだそうです。
ダンベルで行うと、肘が外に開いてしまうので、手首から肩までの腕の内側全体に効かせにくい様です。
バーベルですと、一本のバーでつながっていますので、強制的に手首や肘の角度は決められてしまうのがいいところですね。
さて、こちらの方がいつもの様に、アップがわりにリバース・グリップのベンチプレスをやりこんでから、
“肩の種目”
を行ったそうです。
そうしたら“今までにない筋肉の熱さ”を感じたそうで、パンプの仕方(筋肉の張り方)も普通にやっていたら絶対ない様なものであったそうです。
この現象を考えてみますと、今まで刺激がいってなかった“腕の内側”の筋肉がはたらきはじめたことにより、
”肩関節のアライメントがしっかりと整った状態”
つまり肩関節周囲のインナーマッスルなどが、どれもまんべんなく均等に力が込められる様になったのではないか?
と推察します。
あくまで仮定ではありますが、このリバース・グリップのベンチプレスやショルダー・プレス(または腕立て伏せ)などを軽い重量でこなしてから、
ラテラル・レイズやバック、フロント・レイズ
などを試すと効果的であるかもしれないと思うのです。
この考え方は、関節の位置が整うように、全方向(関節の前後左右)からの筋肉がはたらける状態にすれば、
怪我が予防できて、なおかつムダなく効果的に鍛えられる!
ということです。
解剖学、生理学、また運動学的に理想的な状態を作れれば、そういった理想的な運動が可能であると言えるでしょう。
ボディビルやウエイト・トレーニングの愛好家の方々に試して頂き、ご意見など頂ければ幸いです。
トレーニング法もどんどん進化しています。
皆さんのお声で、より良いトレーニング法を探していければと思っております。