「認識疾患と糖尿病」 第3回
製薬会社の営業職の方たちに、ぼくは質問しました。「糖尿病はどんな病気ですか?」営業職の方たちは、専門知識を生かして、糖尿病がどのような病気かを回答してくださいました。(そこまでの内容は、第1回、第2回を参照されてください。)
そこで、ぼくは、再び質問を投げかけました。それが、
Q: 皆さんの回答に共通する、隠された「大前提」はなんですか?
営業職の方たちは、その質問になんと回答されたでしょうか?お読みになった方は、隠された「大前提」は何だと思いますか?
A: 隠された「大前提」は、「糖尿病は身体(Body)の病気です」という大前提です。
インスリンという観点
血管障害という観点
生活習慣という観点
いろいろな観点から、「糖尿病は、〜な病気である」という定義が可能だと思います。そして、それらは、すべて、「糖尿病は身体(Body)の病気である」という大前提で、創られている定義です。
営業職のみなさんは、きょとんとしています。そこで、ぼくは、逆にみなさんに尋ねました。
みなさんは、「糖尿病は、身体(Body)の病気」だと思いますか?
すると、皆さんは、「そうだな」「はい」「うん」。
お読みくださっている方も考えてみてください。
医学(現代医療)では、「糖尿病は、身体(Body)の病気である」という大前提(公理と呼びます)があり、そこから、いろいろな理論・仮説・説明・医療行為(診断・治療)からなる「体系(システム)」を構築しています。
そこで、ぼくは、営業職のみなさんに、質問しました。
Q: 「糖尿病は身体(Body)の病気である」という大前提(公理)から創られているいろいろな理論・仮説・説明からなる体系(システム)に基づいて、どのような医療行為、治療・指導・薬物治療が行われていますか?
営業職の方たちは、おもむろに、用紙にいろいろと書き出しました。営業職の皆さんが、普段御仕事をされている内容だからですね。
お読みくださった方は、「糖尿病は、身体(Body)の病気である」という大前提(公理)から、どのような回答をされるでしょうか?
つづく