第11回東京女子医科大学病院緩和ケア研修会

9月22日、23日と2日間、緩和ケア研修会が開催されました。

「がん患者の療養場所の選択および地域連携についての要点」が、ぼくの講義のテーマです。

過去、チャレンジな内容や方法で講義をしてきました。そして、今回は、ファシリテーターや参加者といった境界線・垣根のない、本音トークの場を創ってみました。

質の髙い、切れ目のない緩和ケア。それでは、質の高いとは?切れ目のないとは?そして、現在の問題点は何なのか?

Super Speed Meeting(SSM)で、医療者側の観点、患者・家族の観点、地域の観点、と観点を移動して、問題点を探っていきました。

もしリソースが整っているならば、なにが、安心・信頼できる地域連携を妨げているのか?そして、そもそも「何を連携するのか?」を掘り下げていきました。

何を連携するのか?それは・・・。

情報の連携
医療行為の連携
信頼・関係性の連携
苦しみの援助の連携
安心の連携

一通り講義をしたのち、最後に、Super Speed Meeting(SSM)で、「地域連携の問題点」をもう一度シェアしていきました。

それは・・

地域連携をする上で、あなた(個人レベル)が、今かかえている問題点をあげてください

1年後に達成したい状態・目標は?(アウトカム)

達成したい状態・目標を得るために、更に必要なリソースは?

現在達成したい状態を止めているものは何ですか?(個人レベル)

そして、まず、あなたが、アウトカム達成のために、何から行動を開始しますか?

ファシリテーターも参加者もなく、ペアをくんで、SSMで、本音で語っていきました。そして、シェアをして、終了。

「太平の眠りを覚ます蒸気船、たった4杯で夜も眠れず」

緩和ケア研修会が、医療の黒船になることを望んでやみません。

参加者の皆さま、2日間お疲れ様でした。そして、会を企画・運営されました、東京女子医大がんセンター事務局の方たち、それぞれのパートを担当されたファシリテーターの方たち、お疲れ様でした。感謝いたします。