ついにこの日がやってきた。
明日の有馬記念でサンライズペガサスは長い競走生活を終える。
数々の名馬が引退を余儀なくされた屈腱炎を2回も発症し、
サラブレットの黄金期である5~6歳を棒に振った。
今年2月のG2京都記念でひっそりと復帰。
12頭中11着に終わったが、次のG3中京記念では2着。
そしてG2大阪杯で奇跡の完全復活。
3年前手にしたタイトルを再び手に入れた。
宝塚記念では不利を受け5着に終わったが、
秋にはG2毎日王冠に勝利。
「最大にして最後のチャンス」と言われたG1秋・天皇賞では
スローペースに持ち味を殺され大敗したが、
空前のハイペースとなったG1ジャパンカップでは
大外から驚異の脚を炸裂させ6着にまで食い込んだ。
人間の予想を超える生命力を見せてくれた。
「まだ終わっちゃいない!」と力強く言ってくれた。
何度も何度も「諦めるな」と言ってくれた。
サンライズペガサスは、俺に競馬の素晴らしさを教えてくれた馬だ。
最後のG1でやっと内枠にも恵まれ、良馬場で走ることもできそうだ。
奇跡の勝利を祈りながらも、無事に走ってきて欲しい。
最後まで強い輝きを放ちながら。