$きぼうしゅうらく


みなさん、以前「入山物語」の話をしていたのを覚えていますか?
入山集落の誕生から廃村まで、古文書を読み解き執筆した86歳のおじいちゃん丑松さん。


先日(と言ってもだいぶ前の話…)新年の挨拶がてら、見てみたいと言っていた、分校に眠っている古文書らしきものの一部を持っていきました。


私にはミミズが走ってるとしか見えないものを、
「ほうほう、あぁなるほどなるほど。分校は改修したのか、へぇ~」とつぶやきながら読んで行く。


こんな古い文書を
「ありがとう。目の保養になったよ」と言ってくれた。
目の保養…(・△・)
カッコイイ男の子を拝んだとき以外で初めて聞いた「目の保養」という言葉(笑)
素敵な使い方だなぁと思った。



丑松さんの話は面白く、歴史の教科書で習う日本の大きな出来事に、肉付けをしてくれる。丁寧な筆字とざらりとした紙の質感を手にすると、(私含め)今は随分人の移動も住む場所も自由になったけど、何代も何代もかけてこの土地で息づきバトンタッチしてゆく感覚は、なんとも言いようのないやさしさに溢れてる。



きっと何十年も前の人も、この景色の中、道を同じように歩いて、笑って泣いて、
そして私の何十年あとの、私も出会うことがないだろうずっとずっと先のこどもたちも、おんなじように歩いて、同じようにここで笑ったり泣いたりするんだと思うと、
私もがんばれる気がした。
それを気付かせてくれるのは、過去の古文書(私にとっては暗号)をいまの言葉に置き換えてくれる丑松さんの力。


僕はあとどれくらい生きれるかなぁ。もう一仕事したいけど、結構ひとつまとめるのも大変なんだよね。と言っていた。


こういう文書もある、こういう資料も見てみて、と奥からは分厚いファイルが次々と出てきたが、全部丁寧にコピーされた資料だった。図書館にあるものだけでなく、普通の人が家に仕舞ってあるやつをコピーしたものもあって、


そういうものはセブンイレブンで地道にコピーしていたそうな。


セブンイレブンで古文書をコピーする86歳の丑松さん……!!!!ぬわあーーーー


力になれるのなら…><と、思いじたばた。