いいのか、こんなに恵まれてて!!
【北海道知床からこれまでの歩行距離数】8,285km
【これまでの総歩行距離(海外+国内)】約19,900km
【前回からの歩行距離】22km(奄美市名瀬港→龍郷町嘉渡)
【現在地】鹿児島県奄美市笠利町
【旅の途中で入った温泉】272湯
フェリーの到着が朝早かったので、奄美大島到着当日は近くの公園にでもテントを張ってゆっくりしようかと思っていた。
しかし天気予報を見ると二日ほど晴れが続いた後、雨が降り続くようだ。
むー、晴れは2日間だけ。
歩き旅にとってこの2日は非常に重要だ。
私達は基本的に雨の日には移動しない。
濡れるのが嫌だし、雨の日に歩いても楽しくないからだ。
もし一日ここ名瀬港周辺で過ごしたとしたら晴れの日は残り1日しかない。
一日で移動する距離は20km前後だから、結局名瀬で居ることになり、その後雨が降り始めたら
次の晴れ間が来るまでずっと名瀬から離れられないことになる。
最終的には島の南東の方のにある瀬戸内町からフェリーで次の島に移るつもりでいる。
そこまで最短距離なら名瀬から2日間あれば歩くことはできる。
しかしそこに行ってしまうと島の大部分を見ずに最終地点に着いてしまうことになる。
そんなもったいない話はない
旅で先を急ぐことは簡単なことだ
急ぐつもりならば徒歩日本縦断の旅なんてとっくの昔に終わっている
旅を楽しむならば、できる限り急がないこと
これは簡単に見えて実は難しい
二人で話し合った結果、私達のとったのは北西の方向に向かう道だった。
調べると西に16kmほどの距離にある龍郷町には温泉施設があるらしい
1日で着いてしまう距離だけど北の海沿いの半島を通る道を通れば2日間でちょうど良い距離だ
せっかく奄美に来たんだからまずは海を見よう
そして雨に閉じ込められることになっても温泉があり店もある場所なら状況はそれほど悪くない
より大きな地図で 奄美大島初日 を表示
名瀬は店がまだ空いていないので食料が買えないがまあなんとかなるだろう
という訳で歩き始めたが町を出るとすぐに上り坂になるし、ずっと林の中で海も見えない。
途中しばらく海沿いに出たがまたすぐに内陸に入る。
ようやく再度海に出た所にトイレと水道、あずま屋がある漁港があったのでそこにテントを張ることにした
テントを張ったのは昼過ぎで、午後はのんびりすることにした
テントの中でうとうとしていると、あずま屋であゆみが誰かと話をしているのが耳に入った。
地元のおっちゃんのようで「今は引き潮だからリーフでサザエとか採れるぞ」とか言っている
サザエ?
リーフってなんだ?
聞いてみると「リーフ」は珊瑚礁のことだった
たしかに海を見ていると海の中に小さな岩が道のように続いているように見える
急に眠気も吹き飛んで、私はすぐさま一人でそのリーフに行ってみることにした
遠浅で膝のあたりまで浸かればずっと先まで歩いていけるのだ
浅い珊瑚礁の上を歩いて行く
素人の目にサザエなんかが見つかる訳もなかったが、サンゴやウツボ、ウミヘビやナマコ、魚などがいて、見ているだけでも楽しかった
見つかったのは小さな貝数個だけだがそれだけでも大満足だ
焚き火グリルで貝とにんにくを焼く
さきほどのおっちゃんがレタスを山のようにくれたのでそれを洗ってバリバリ食べる
野菜はやっぱり嬉しい
ただ他にはパンとカップ麺しか持ってなかったのでちょっと足りないなあといったところだった
暗くなってから、また別のおっちゃんが車で犬の散歩にやってきた
しばらく話をしていると
「ちょっと待っていなさい」
といなくなってしばらくしてまた現れた時には手に何か動く物を持っていた
何だこれは!?
でっかい貝と変な形をしたエビだ!
これは夜光貝と言って美味い貝らしい
エビは地元では「手ゴサ」と呼ばれているそうだ
おっちゃんはその場で手早くその貝とエビをさばくと言った
「さあ、食べなさい」
新鮮なことこの上ない貝とエビだ
すぐに手を伸ばす私と、恐る恐る手を出すあゆみ
なんだ、この美味いエビは!?
おっちゃんは伊勢海老よりも旨いと言うがそれも肯ける
夜光貝も柔らかくて絶品だ。
貝の硬い部分は軽く炒める。コリコリして最高
残ったエビの殻はスープの出しにするとこれも美味だ!
こんなに新鮮で美味いものが食べられるなんてなんて幸せなんだ
しかも夜光貝の貝殻は磨くととても綺麗だから持って行きなさいと言って持たせてくれた
後日とある店でこんな物を見つけてびっくりする
いただいた貝よりは一回り大きいが、貝殻だけで11,000円もする!
綺麗に磨くと右のような光輝く色になるそうだ
夜光貝も手ゴサも良い値で売れるため、漁師の人でも滅多に食べない高級な食材らしい。
なんて親切で気前の良いおっちゃんなんだ!!!
なんだなんだ!
いいのか、島に到着の初日からこんなに恵まれてて
ああ、奄美大島。
聞きしに勝る素晴らしいところだなあ
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ついに追い抜かれてしまった。でも2位キープ
いつもクリックありがとう
一緒に歩いているパートナーあゆみのブログ。1位、2位を争ってる⇒⇒⇒「ただ歩いてゆく旅」
あゆみのお兄さん(タスマニア島のフォトグラファー)のブログ⇒「タスマニアで生きる人たち」
【これまでの総歩行距離(海外+国内)】約19,900km
【前回からの歩行距離】22km(奄美市名瀬港→龍郷町嘉渡)
【現在地】鹿児島県奄美市笠利町
【旅の途中で入った温泉】272湯
フェリーの到着が朝早かったので、奄美大島到着当日は近くの公園にでもテントを張ってゆっくりしようかと思っていた。
しかし天気予報を見ると二日ほど晴れが続いた後、雨が降り続くようだ。
むー、晴れは2日間だけ。
歩き旅にとってこの2日は非常に重要だ。
私達は基本的に雨の日には移動しない。
濡れるのが嫌だし、雨の日に歩いても楽しくないからだ。
もし一日ここ名瀬港周辺で過ごしたとしたら晴れの日は残り1日しかない。
一日で移動する距離は20km前後だから、結局名瀬で居ることになり、その後雨が降り始めたら
次の晴れ間が来るまでずっと名瀬から離れられないことになる。
最終的には島の南東の方のにある瀬戸内町からフェリーで次の島に移るつもりでいる。
そこまで最短距離なら名瀬から2日間あれば歩くことはできる。
しかしそこに行ってしまうと島の大部分を見ずに最終地点に着いてしまうことになる。
そんなもったいない話はない
旅で先を急ぐことは簡単なことだ
急ぐつもりならば徒歩日本縦断の旅なんてとっくの昔に終わっている
旅を楽しむならば、できる限り急がないこと
これは簡単に見えて実は難しい
二人で話し合った結果、私達のとったのは北西の方向に向かう道だった。
調べると西に16kmほどの距離にある龍郷町には温泉施設があるらしい
1日で着いてしまう距離だけど北の海沿いの半島を通る道を通れば2日間でちょうど良い距離だ
せっかく奄美に来たんだからまずは海を見よう
そして雨に閉じ込められることになっても温泉があり店もある場所なら状況はそれほど悪くない
より大きな地図で 奄美大島初日 を表示
名瀬は店がまだ空いていないので食料が買えないがまあなんとかなるだろう
という訳で歩き始めたが町を出るとすぐに上り坂になるし、ずっと林の中で海も見えない。
途中しばらく海沿いに出たがまたすぐに内陸に入る。
ようやく再度海に出た所にトイレと水道、あずま屋がある漁港があったのでそこにテントを張ることにした
テントを張ったのは昼過ぎで、午後はのんびりすることにした
テントの中でうとうとしていると、あずま屋であゆみが誰かと話をしているのが耳に入った。
地元のおっちゃんのようで「今は引き潮だからリーフでサザエとか採れるぞ」とか言っている
サザエ?
リーフってなんだ?
聞いてみると「リーフ」は珊瑚礁のことだった
たしかに海を見ていると海の中に小さな岩が道のように続いているように見える
急に眠気も吹き飛んで、私はすぐさま一人でそのリーフに行ってみることにした
遠浅で膝のあたりまで浸かればずっと先まで歩いていけるのだ
浅い珊瑚礁の上を歩いて行く
素人の目にサザエなんかが見つかる訳もなかったが、サンゴやウツボ、ウミヘビやナマコ、魚などがいて、見ているだけでも楽しかった
見つかったのは小さな貝数個だけだがそれだけでも大満足だ
焚き火グリルで貝とにんにくを焼く
さきほどのおっちゃんがレタスを山のようにくれたのでそれを洗ってバリバリ食べる
野菜はやっぱり嬉しい
ただ他にはパンとカップ麺しか持ってなかったのでちょっと足りないなあといったところだった
暗くなってから、また別のおっちゃんが車で犬の散歩にやってきた
しばらく話をしていると
「ちょっと待っていなさい」
といなくなってしばらくしてまた現れた時には手に何か動く物を持っていた
何だこれは!?
でっかい貝と変な形をしたエビだ!
これは夜光貝と言って美味い貝らしい
エビは地元では「手ゴサ」と呼ばれているそうだ
おっちゃんはその場で手早くその貝とエビをさばくと言った
「さあ、食べなさい」
新鮮なことこの上ない貝とエビだ
すぐに手を伸ばす私と、恐る恐る手を出すあゆみ
なんだ、この美味いエビは!?
おっちゃんは伊勢海老よりも旨いと言うがそれも肯ける
夜光貝も柔らかくて絶品だ。
貝の硬い部分は軽く炒める。コリコリして最高
残ったエビの殻はスープの出しにするとこれも美味だ!
こんなに新鮮で美味いものが食べられるなんてなんて幸せなんだ
しかも夜光貝の貝殻は磨くととても綺麗だから持って行きなさいと言って持たせてくれた
後日とある店でこんな物を見つけてびっくりする
いただいた貝よりは一回り大きいが、貝殻だけで11,000円もする!
綺麗に磨くと右のような光輝く色になるそうだ
夜光貝も手ゴサも良い値で売れるため、漁師の人でも滅多に食べない高級な食材らしい。
なんて親切で気前の良いおっちゃんなんだ!!!
なんだなんだ!
いいのか、島に到着の初日からこんなに恵まれてて
ああ、奄美大島。
聞きしに勝る素晴らしいところだなあ
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