各国の為政者たちは、地球外生命体にでも脅迫されているのではないか。この節題と、この感想が結論である。

 

つぎは参照記事。

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Newsweek

 

ワクチンパスポートは、個人の健康状態を踏まえた選択を無視する「権力者のおもちゃ」

11/3(水) 13:23配信 

 

<ワクチンの効果も明確でない中で、接種者・非接種者の「二重」社会をつくり出そうとする政治家たちの過ち【ナイジェル・ファラージュ英UKIP元党首】>

 

 

先日、イギリスのジョンソン首相はカメラに向かってこう語った。新型コロナワクチンは「感染することからも、他人を感染させることからも守ってくれない」と。彼は(おそらく意識せずに)、ワクチンの接種証明、いわゆるワクチンパスポートの前提となる核心部分を一気に論破してみせた。 それにもかかわらず、欧米諸国の指導者はワクチンを接種した人としていない人の分離政策に躍起になり、「二重」社会の構築に励んでいる。 最新の事例はニュージーランドのアーダーン首相だ。かつて世界で2番目に新型コロナに「精通した人物」として喝采を浴びた彼女の発言は、最も憎むべきたぐいの一例だ。ワクチンの接種者と非接種者を分ける二重社会を目指しているのかと問われた彼女は「そう。そのとおりよ」と答え、得意げににんまりして見せた。あたかも自国民の権利を制限することに、躊躇すらしないことを示唆するように。 権力をおもちゃのように使うのはニュージーランドだけではない。オーストリアのシャーレンベルグ新首相は、ワクチン接種を終えていない人を標的にした新たなロックダウン(都市封鎖)について議論しているが、こうした考えは手に負えない分断を生むことになる。 ただし、世間に公表されているデータは、必ずしもワクチン非接種者が問題だと示してはいない。だがそうした議論すら許されない。ジョンソンの発言が信じられるなら、ワクチン接種者は感染することからも、させることからも守られない。にもかかわらず密な生活を許されるのは接種者だけだ。 ■いずれブースター接種者だけの特権に そうした社会的作用は増える一方で、英スコットランドやウェールズ、またフランスでは2度接種を終えた人々に特権を与えている。長期的にはブースター接種者にしか与えられない権利になるだろう。今やフランス全土で外食するためにはワクチンパスポートが必要で、スコットランドでもナイトクラブでは必須。スポーツ観戦でも求めていく方向になりそうだ。 神から与えられた権利を守るという点で西欧諸国の中ではユニークな立ち位置にあるアメリカは、政治的・医学的に都合のいい立場にある人だけでなく、全ての国民の自由を守ることの重要性を考えるべきだ。私自身は2度の接種を終えているが、57歳で長らく愛煙者のため(接種は)理にかなっていると思う。だが、国家を挙げたいじめは忌まわしい。複数の階層に分かれた社会は過去の世紀の暗黒時代を呼び起こす。

 

 

個人の決断に対して寛容な精神を

先週、BBCに出演したヒラリー・クリントン元米国務長官は「社会を封鎖する必要はないが、ワクチンを義務化する必要はある」と語った。これ以上ない悪いタイミングでの発言。イギリス国内で新規感染者数の再拡大が収まり始め、ロックダウンへの政治的な食指も衰えていたときだったからだ。 クリントンの指摘はアメリカにも言える。(ワクチン義務化に)抗議する労働者や親、「黒人の命は大事」運動の活動家たちまでがニュースを飾っているではないか。 ワクチン義務化への抵抗は西側諸国で拡大こそしているが縮小は見られない。フランスではワクチン接種者が非接種者と並んでデモ行進している。個々人の健康状態を踏まえた決断を尊重することへの連帯を示しているのだ。アメリカも、ワクチンの接種回数による階層社会をつくるのではなく、個人の決断に寛容さを持ってほしい。 かつてレーガン元米大統領は、自由は唯一絶滅を見ないと語った。ワクチンを例外にはさせたくない。

 

ナイジェル・ファラージュ(イギリス独立党〔UKIP〕元党首)