「高田博厚作品集 1972」に収められている文章である。哲学者で文筆家の文章か、と思い、長らく読まなかったが、いまはじめて読んだところである。これがなかなか良い。情熱と信念があるからである。ここに全文紹介したいほどである。文章とは、人間を方向づけるものだろう。

 

 

彼は、高田先生の作「アラン」像(1932)を、文章を書いた時点で40年間、大事にしてきたという。もしかしたら、現在ぼくの持っている同じ像は、谷川氏の許から流れ流れて来たものかもしれない。大切にしよう。