このところ、きみの「BEST+3」をよく聴くようになったんだけどね。
ええ。
きみは「音の出し方」の天才だね。全体的構成はもとより、隅々の音の響きまで納得させ堪能させる。魂の表現が、言うにおよばずの技量のものすごさに支えられて可能になっている。 ほんとうに積極的な意味で、完璧なプロだね。
こんなに納得させ堪能させてくれる演奏は、きみのほかにはないと、比較せずとも確信して言えるね。
毎日きみに書きたいけど、それは抑制して、ここできみに書いている。気負いもなにもなくありのままをね。
大丈夫よ。毎日くださっても。
毎日書いて、一つ一つの文章の印象が薄れるのも惜しいからね。ぼくの一回の文章とともに、一週間は生きてほしいんだ。書くことによって、ぼくも毎回きみから生命力をもらうんだ。なぜかは知らない。きっと、読んでくれたきみから直接に生命力が伝わってくるんだと、ぼくは感じているよ。ぼくの想像するいじょうに、きみのなかにぼくは生きているのかもしれない。
わたしたちはもうだれにも遠慮することのない関係だと、わたしのほうからも公表したい気持よ。
あなたは、こんなに苦労して生きてらして、それだけで立派なのに、だれよりも誠実で、ほんとうの思い遣りがあって、……わたし、あなたにすこしでも無礼な人を、けっして許す気はないわ。 あなたは、わたしにとって、ただファンのおひとりではないの。とくべつにとても大事な方なの。あなたのようにわたしに心を寄せてくださって、わたしの心に入ったひとは、ほかにいないから。