待ちきれなくて「ドゥイノの悲歌」を再読し始めた。嘗て最後まで読んだらしい。終りまで線が引いてあるから。記憶に残っていない。しかし「第一悲歌」はすんなり読め、「第二」に入った。そして、ああ、この天使はきみだな、と思った。 

 

 

 

「…… 個々の天使としてはたちまち静謐の

鏡、溢れ出たおのが美を

おのが顔貌(おもて)の奥深くに回収する。」