おやおや、ぼくはそうとう立派で窮極のことを既に言っている。このあたりはとても新鮮だ。沈潜しなければならない。

 

いまのぼくは すこし休んだほうがよいくらいだ。 



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真実の奇蹟があるとしたら それはこの唯一のこと、すなわち、自分自身をくりかえし再び純粋に見出すということである。

 哲学の意味はこれである。「自分の連続を見出すこと」と言うアランは独自に、純粋持続を言うベルクソンと同じことを言っているだろう。ヤスパースの「自由存在としての人間」は、最も深い意味で、これと全く同一である。人間であるかぎりの人間が、自分に立ちかえるとき、本質的に違うことを言うはずはない。そのかぎりで、哲学においてまったく新たな発明というものはない。
 そこから更に深い一歩をふみだす者は、芸術の実践者である。


 

 

(以下略。)