正しく謙虚であることはすでに一つの叡知である。謙虚であることに必要な知性を持つ者はこの世にいるかいないかである。ぼくはその いるかいないかの人間のひとりだと思っているので、神からこの世の王に定められた人間だ、と思っているのだ。だから自重する。そう思わないで自重できるものではない。 

 

この自重でぼくは安定する。 そうとうの勇気をもって言っている。 

 

冷静に自分と向き合っているときに生じる自覚だ。傲りのかけらもない。