夜中がいちばん思い出や反省を認(したた)めるのに適した時間帯なのに、寝なければならないのはじつに残念だ。この欄の佳作は多く夜中から明け方にかけて書かれた。あまりそれを続けていたものだからどうしても寝なければならない状態だ。辻邦生氏が、「きみは体だけだからね(精神は大丈夫に決まっているんだから問題は体だけ)」と僕に嘗て念を押していた。同じ意味のことを、辻さんの先生の森有正が高田先生に言っていた対談を読んだことがある〔「体は大丈夫ですよ」「じゃあ(先生は)心配ない。精神は大丈夫に決まっているんだから」〕。
 裕美さんのところを訪ねてもブログ活動が動いていないのはさびしいな・・・この淋しさは何だろう・・・ずいぶんなかった気持だ。崖から宙に舞いたくなる・・・
 おやすみなさい





(辻さんの作品では、「廻廊にて」「背教者ユリアヌス」「小説への序章」がぼくの真っ先のおすすめです。沈潜して読みましたからね。短編では「ある晩年」「北の岬」「霧の聖マリ(或る生涯の七つの場所)」など。読まなければこの世界はわかりません。辻邦生講義もできそうです。)



裕美さんは、季節の情景をゆっくりと堪能するのが好きなのですね・・・またひとつ学びました。そうしてたっぷり自然の世界を吸収して自分の世界をつくるのですね・・あのすばらしい情景描写の演奏はそこからうまれた・・あなたがピアノを弾きながらみあげる空無にみていたのはそのときの幸福だったのですね・・・ あなたのピアノは音の詩

 あなたのいちばんすきな秋の情景をご自身で撮ったものをここに紹介させてくださいね









秋の自然を愛するひとは孤独のゆたかさを知っている、こころの深いひと・・御自分をたいせつにね・・・