ほんとうにこころから嬉しい驚きと納得だった。〈彼女〉の一番最初のぼくにとっては幻の作品を入手することができて、その風貌と解説に接し、まったくぼくが純粋にその演奏から感じとったままの人であることが解った。ぼくの理解はまったく正しかった。尊敬すべき人であることがわかった。この人は皆の精神的な共有財産である。もはやぼくの秘密などでは(もともと)ない。つまりいまさらぼくが紹介するようなひとではない。彼女についてぼくが書いてきたことは、彼女の演奏を聴いたことのある人ならすぐに判ることだ。そう、彼女はその方です。あなたが判っているそのひとです。ぼくが公表するにおよばない、みなさんが気づいていらっしゃるひとです。 ぼくは彼女を尊敬します。
 
 もう嬉しくて曲を聴きながら不思議なくらいぼろぼろ泣いていました



 ―彼女の最初の début 当時の瞑想的で純粋な孤独の世界の影のさす品格にみちたアルバムの素顔を写真にとり、この編集欄に載せてみました。すばらしい像でした。深く真面目な表情に魅了されるでしょう。公開にふみきることはしませんでした。彼女にかんしてあまりに個人的な書きかたをぼくはしてきたので、よいのだろうかと躊躇するのです。いまのぼくは本質的なこと以外はいろんなことへかんがえがまわりませんから、慎重にしたほうがよいのだろうとしいて自分をおさえているのです―



 

 


 

 


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