長年不思議だなぁと思うことの一つとして
「自分のアイデアと他人のアイデアが混同してしまう人がいる」
ことがありました。
たとえば昨日の出来事のように、私が事業戦略を作成して作り、ほぼ内容としてはそのまま上司によって説明がなされました。
しかも、彼の頭の中では「自分が作ったもの」という扱いになっているのです。
いやいや、私だから^^
結構こういうことってよくあって、もう少し若かったころ(笑)、そのころの上司が、私の原案をそのままクライアントに説明していたことがあり(しかも自分のアイデアですと言いながら)、「そんなんありかい?」とわが耳を疑ったものでした。
まぁ、今は経験も積み、驚きはしないのですが・・・。
で、そのとき私は先輩に相談したんです、「なんでこんなひどいことが行われるんですか?」って。
だって、私だったら、後輩が出したアイデアを発表する際には、クライアントにとってはどっちでもいいかもしれなくても、個人の尊厳のためにも「○○さんのアイデアです」と言いますもん。
チームワークだからいいのいいのなんて問題にはどうしても思えなかったわけです。今でも思えません。
そしたら、その先輩が言ったのです。
「世の中にはね、自分の考えなのか、人から聞いた考えなのかわからなくなっちゃう人がたくさんいるんだよ。」
えええええええーーーー、びっくり。
本当にびっくりしました。目からうろこ。
なるほどとは思ったけれど、どうも腑に落ちてないところがあって、昨夜も夫に「こういうことってあるのかな?」と聞いてみたところ、夫は「ありえない」と言うのです。
だってさぁ、数学の公式を自分で考え出すのと、教科書に書いてある公式を人に説明するのと、まったく共通点すらないじゃん。
それと同じさ。
と自分で思いながら、「あ!」とひらめきが!!
「自分のアイデアか他人のアイデアかが混同しちゃう人は、混同しちゃうんじゃなくて、自分のアイデアがないのかも」
という結論に達してみました(笑)
数学の公式を考え出すなんてことは夢にも思ってないから、人から聞こうが、教科書で見ようが、どっちみちそれは自分じゃない人が考えついたこと。
それを説明したり、使いこなしたりすることが得意なのかもしれないけど、自分から考え出そうなんてまったくそんな行いあるわけないじゃんって思ってたとしたら、確かに数々の私が納得いかない行いも理解可能。
ということは、私が出しているアイデアにも価値を感じてないんだよ、きっと。
それってあんまりじゃないかい。
だから私は会社を辞めたくなっちゃうんだよね。
泥棒にあってる気がするから。
亡くなった父が昔よく「みんな平気でアイデアを盗むんだよね。信じられないよ。」と言っていたことを今思い出しました。
私もそう思うよ(笑)
なんてことがわかったところで現実は変わらず、特にうれしくもないんだけどさ^^