『20世紀少年 第1章』 ベストメンバーの集結が、奇跡の“完コピ”を創造した。 | ketchup 36oz. on the table ~フードアナリストの小さな日記

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映画中心のブログだったのですけれど、突然トラックバック機能がなくなってしまって…。どうしたものかと思っていたのですが、とりあえずコチラはコチラで再開します。料理のこと、お酒のこと、レストランのこと…“FOOD”な話題を語っていきます。

『20世紀少年 第1章』


監督:堤幸彦

原作・脚本:浦沢直樹

企画・脚本:長崎尚志


出演:唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、香川照之、石塚英彦、宇梶剛士、宮迫博之、生瀬勝久、小日向文世、佐々木蔵之介、佐野史郎、石橋蓮司、中村嘉葎雄、黒木瞳 ほか



20世紀少年メイン


20世紀少年sub2


20世紀少年sub1


(C)1999浦沢直樹 スタジオナッツ/小学館 

(C)2008映画「20世紀少年」製作委員会



浦沢直樹原作のベストセラー・コミックの待望の映画化、全三部作のうちの一作目“第1章”である。


原作者自らが脚本を手がけ、監督は“スタイリッシュな鬼才”堤幸彦。

彼が何度も口にしたのが“この映画は原作原理主義でいく”という宣言-。


その時点でこの映画の成功は約束されていたと思う。

そしてこだわりぬいた(であろう)キャスティング!


まさに原作コミックの、奇跡の“完全コピー”が実現したのである。


その出来栄えは…

原作未読でも楽しめる、本格エンターテイメント大作に仕上がった。

邦画もここまできたか!というのが、正直な感想だ。



ケンヂたちこの物語の主人公は、僕よりもちょっと上の世代になる。



彼らがマーク・ボランのT.REXなら、僕らはKISSやQUEEN-。

彼らが鉄人28号ならば、僕らはマジンガーZ…という具合だ。



それでも彼らに対しての“同じ時代の空気を感じてきた”という絶対的なシンパシーがあって、それがこの物語に引き込まれる大きな要因であると感じている。



果たしてその“シンパシー”は、どこからくるのであろうか。


それは、間違いなく20世紀に少年期を過ごしたという事実と、ロックという音楽との衝撃的な出会いという、共通する経験にあるのだと思う。


僕らが少年時代を過ごした東京の下町には、原っぱがあった。

オニヤンマやタマムシも飛んできたし、秘密基地も作った。


原作に冠する“本格科学冒険漫画”という言葉、

そして映画にはもちろん“本格科学冒険映画”と入るのが、なんともうれしい。


毎日が冒険で、わくわくドキドキした、あの頃-。

夢と希望に満ち溢れていた、あの頃-。


そんな“かつて少年だった”大人たち、

そして、今まさに少年である世代への壮大なファンタジーを、無垢な心で堪能したい。


28号やマジンガーではなく、ガンダムだって、

T-REXやQUEENでなくて、レッチリだって、かまわないのさ。



ケンヂがかき鳴らすギターは、フェンダーでもギブソンでもなく、グレコであるのがうれしい限り!

久しぶりに、どこかにしまい込んであるギターを引っ張り出して、アンプに繋ぎたくなってしまったよ。



ああ、第2章が待ち遠しい…



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