『ハンコック』
監督: ピーター・バーグ
脚本: ビンセント・ノー、ビンス・ギリガン
出演: ウィル・スミス、シャーリーズ・セロン、ジェイソン・ベイトマン、ジェイ・ヘッド、エディ・マーサン、ジョニー・ガレッキ、トマス・レノン
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ウィル・スミスのために作られた、最近のハリウッドでは珍しい“オリジナル・ヒーロー”映画。
この型破りな新ヒーローの着想は面白いし、きっとウィル以外には演じられないだろう。
ハリウッド映画らしい、スケール感とばかばかしさと爽快感は、まさに映画本来の持つ娯楽という大きな役割=暇つぶしにはうってつけだ。
前半から後半への“転調”については色々と議論もあるようだけれど、ハイテンションをキープしながらコンパクトにまとめた脚本は悪くはないと思う。
むしろひっかかるのは、今や世界的大スターとなった主演のウィル・スミス自身という皮肉…。
だって、ウィル・スミスがどんな役を演じても、“ウィル・スミスという役を演じている”ように見えてしまうのだもの。
この作品において、それを救ってあまりあるのはシャーリーズ・セロンの存在感。
彼女の生き生きとした所作が、スクリーンいっぱいに弾けます。
シャーリーズ・ファンには、あたらめて彼女の魅力を再確認させるとともに、
新たなシャーリーズのファンを、数多く獲得する映画となったに違いないと確信する。
だって、僕がそうなのだから。
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