2015/9/15にリニューアルされた、パンテーンのシルキースムースケア シャンプー/コンディショナーを解析を進めています。
今回はコンディショナー解析編です。今回で終了予定です。
ちなみに同時にリニューアルされたエクストラダメージケアシャンプー/コンディショナーについては、既に解析済みなので、こちらから始まるエントリーを参照してください(全3回)。
シルキースムースケアは、見た目デザインはエクストラダメージケアの色違いだし、ちょっと使ってみると使用感はエクストラダメージケアと良く似ています。
しかし細かくチェックすると、エクストラダメージケアと敢えて変えている点も結構多いです。
特に前エントリーで取り上げた、シルキースムースケアのシャンプーの方は、今回のリニューアルではがんばって変えたんだな、というのがよくわかる変更でした。去年(12014)のリニューアル品を較べても、がんばって色々変更しています。
ちょっと劇的で面白かったです。
しかし今回取り上げる、シルキースムースケアのコンディショナーの方は、リニューアル時の面白さという点ではちょっと劣ります。質的に劣るというわけでは無く、順当なリニューアルなんで(^_^;)
そんなわけで、シャンプーと似た表で整理しようと思いますが、順当なんで今回は軽く行きますよー(^_^)v
とりあえず、製品写真を上げておきます。
価格・容量展開は、オープンプライスですが、350円ぐらい/200gと 750円ぐらい/450gです。
これです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151116/04/kesyouhinken/44/c2/j/o0400030013484974014.jpg?caw=800)
再掲載になりますが、製品のコンセプトは以下の通り。
パンテーン シルキースムースケア シリーズ  (@cosmeクチコミ 53件 注目人数 68人 評価点5.3点)
ハネ・まとまりが気になる方に。ホホバオイル美髪エッセンス・ヒスチジン配合のモイスチャーバランスプロ ビタミン処方で、あの頃の潤ったサラサラのバージンヘアへと導きます。
というものです。後今回リニューアルの共通のコンセプトとして、
アミノ酸の一種「ヒスチジン」 が、毛髪に溜まったミネラル不純物(銅イオン)を洗い出して、バージンヘアに戻す。
となっています。
新シルキースムースケアでは、既に前エントリーで書いたように、コンセプトに挙げられている重要成分のヒスチジンがシャンプーには配合されてないのですが、コンディショナーの方にちゃんと配合されています。
それでは、処方を整理してみましょう。
今回もシャンプーに習ってエクストラダメージケアコンディショナーの2014年度版と、2015年度版となる新処方もまとめて一つの表にしてみました。
.2014年度処方については、ケンコーコムさんとシャンプー解析ドットコムさんい処方が残っていたので参考にさせてもらいました。
http://www.kenko.com/product/item/itm_6902397372.html
)http://www.ishampoo.jp/treatment/pantenexcon.php
ではご開帳。
左から1~2列が2014年度処方で、3~4列が新処方(2015年度処方)になっています
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151116/04/kesyouhinken/bb/f2/j/o0500050613484974015.jpg?caw=800)
この表は色々な見方が出来るので、今回もシャンプー解析の時と同様に、テーマ別に解説してみます。
原料個別の解説は、エクストラダメージケアコンディショナーのエントリーと大部分がかぶるので、そちらを参照していただくとして省略します。
まずは、エントリー違いだけど、メイン商品であるエクストラダメージケアコンディショナーの新旧を比較して、技術の流れを掴もうと思います。
というわけで最初のテーマ。
・エクストラダメージケアコンディショナーの新旧を比較して、パンテーンの技術の流を掴む
1列目と3列目の比較になります。
うーん、基本的に似ている(^_^;)・・・が、小刻みながら確実に進歩してますね。
大きな変化は、コンディショニング成分のベヘントリモニウムクロリドが、ベヘントリモニウムメトサルフェートになったことです。コンディショナーの重要成分の四級カチオンを塩違いの原料に変更し、サイズの大きい対イオンとなることで安全性が増しています。
また、アモジメチコンという、アミノ基を一個持つ単純な形のアミノ変性シリコンを使っていたのですが。これを、アミノ基が二個あるビスアミノプロピルジメチコンに変更することで、髪への吸着性を増しています。もっとも、これは2014年の段階でシルキースムースケアの方には採用さていた原料であることが表から分かりますね(^_^;)評価が良かったので、メイン商品のエクストラダメージケアコンディショナーの方にも採用されてのでしょう。
以上2点が、今回のリニューアルの主な技術革新ですね。
そのほか、今回リニューアルの最大のポイントのヒスチジンですが、2014年度版からしれっと配合されてますね。これはシャンプーでも同様でしたが、今年になって急に言い出したことに、なんか違和感が拭えないです(^_^;)
また2014年版では塩基性アミノ酸のリシンと、毛髪の黒さの元になるアミノ酸の塩酸L-メチルチロシンが配合されていたのが2015年版では抜かれてますが。これはシャンプーの方に配合されるようになったためです。
というわけで次のテーマはこれです。
・新シルキースムースケアコンディショナーはこのリニューアルで進化したのか?
2列目と4列目の比較になります。
見ると分かりますが、コンディショニング成分のベヘントリモニウムクロリドが、ベヘントリモニウムメトサルフェートになるところしか、大きくは変わっていません(^_^;)後はシルクエキス追加とか細かい追加点ですね。
ベヘントリモニウムメトサルフェート二項かは安全性アップなので、良いと言えば良いのですがちょっと残念ですね。
アミノ変性シリコンのビスアミノプロピルジメチコンは前述のように2014年版から採用されて良いたので、継続となっています。
あと、スムース感を強調するためか、ジメチコン(一般的なシリコンのこと)が追加配合されてます。
以上ですね。これをあまり変わっていないと見るか、着実な進化とみるか、微妙ではあるのですが(^_^;)
ただパンテーンにしては珍しく、ベヘントリモニウムメトサルフェートという安全性に配慮した原料に変更し、更にベタではありますがシリコン追加でスムース感を強化と言うことで、方向性的には良いと思います。
最後のテーマは、これです。
・新シルキースムースケアコンディショナーは、新エクストラダメージケアコンディショナーと差別化できているか
3列目と4列目の比較になります。
やはり似てますよねえ(^_^;)
ぶっちゃけ、エクストラダメージケアコンディショナーにシリコンとホホバ油を加えたのが、シルキースムースケアコンディショナーだと言うことですね(^_^;)
まあ、シリコン追加でよりスムースになってる気はします(^_^;)
というわけで、新シルキースムースケアコンディショナーは着実な進化はしているけど、製品の差別化に苦労している感がありますね。
しかしシリコン追加というベタな方法ですが、たしかに滑りは良くなる方法ではあるので、使用感がに似ればなかなか手放せない商品だと思います。比較的安いkともありなすし。
ただ防腐剤が相変わらず刺激の高いチアゾリノン系なので、刺激を感じるようなら避けた方が良いですね。
これで、シルキースムースケアコンディショナーの解析は終了です。