洗顔フォームを作る | 化粧品犬が化粧品開発を模索するブログ

化粧品犬が化粧品開発を模索するブログ

大手会社の開発に勤務していましたが、好きな化粧品を好きなだけ追求するため円満退職。
ノラ犬となった化粧品犬が、面白いと思った情報を発信していくブログです。
化粧品コンサルタントとして仕事も受けています。
パームアミノ・ラボ合同会社 imori@palmamino-labo.jp

化粧品犬です。

仕事で洗顔フォームを試作したので、簡単にご紹介します。
ちゃんとした洗顔フォームを作るには、それなりに機械が必要です。
こんなのですね。
https://www.mizuho-ind.co.jp/product/kenkyu/page01/

これは真空乳化機と呼ばれるもので、研究用の小型機で200~300万円という感じで高いです。
化粧品犬の犬小屋ラボでは、手の出せる額ではありません。

しかし、工夫次第で卓上で作る事も出来ます。
普通の人がこれをやるかどうかは、若干疑問ですが(^_^;)
ご紹介します。

まず卓上スターラーです。
ちょっと専門的になりますが、一度洗顔フォーム用の全原料を溶解します。
そして、これで攪拌しながら溶解した原料を再度析出させると、洗顔フォームになるのです。

洗顔フォームは途中で非常に高い粘度になるので、それに負けない磁力が必要です。

そんな時に頼りいなるのは日伸理化さんのスターラーです。
一般には全く無名で、失礼ながら業界でもあまり知名度が高くない気もしますが(^_^;)、強力な磁力と攪拌パワーは他を寄せ付けません。

化粧品犬はここの定価10万円のものを中古で入手して(^_^;)、使ってます。2.5万円ぐらいだったかな。
http://www.nissinrika.co.jp/product/SW-R300.html

あと必要なのは、吸引ろ過鐘と言うガラス器具と、減圧・脱泡するためのアスピレーターですね。
吸引ろ過鐘は色々なメーカーが有り値段も色々ですが、まあ3万前後です。
アスピレーターも色々ですが、アズワン社のものが安くて必要充分です。これも3万円ぐらい。
使い方は、ビーカーを攪拌しながら吸引ろ過鐘を上からかぶせて、アスピレーターで減圧する感じでやります。


工程をまとめると、
原料を溶解させる→再析出させる→減圧脱泡する→できあがり

と言う具合です。
設備費は、計8.5万円ですね。
これぐらいなら、犬小屋ラボでも何とかなります(^_^;)

今回はビデオを撮ってみたので、興味のある方はリンクからどうぞ。
http://www.nissinrika.co.jp/product/SW-R300.html




本項は以上です。

今回はiPhone6でビデオを撮って、iPhone内のiMovieで編集してyoutubeにアップロードしてみました。
編集の自由度はありませんが、非常に快適。
なるほどねー、と思わされました(^_^;)