毎週月曜日は、バウンダリー講習会の日です。

バウンダリーの過去の記事→        


今日のテーマは依存・共依存!


日本人は依存体質とよく言われます。

なかなか自己主張できず、

みんなと一緒に足並みを揃えがちです。


こうした風土が、依存・共依存体質を生み出し、

自分の本意じゃないこともNO!と言えず、

結果人間関係に疲れてしまう…。


そもそも依存・共依存は、親との関係で作られがち。

例えば…、

      【共依存】

   責任を必要以上に

     負ってしまう

     【依存】

 自分で負うべき責任

  他者に任せてしまう

       例えば…

    子どもの為なら

   何でもしちゃうママ

      例えば…

   何でも親にやって

   もらっちゃう子ども

     ニコニコ     むっ

 子どもの面倒を見ること

  で幸せを感じる。

親に面倒を見てもらうことで、自分が面倒な事でも何でもやってもらえるので、ラッキーと感じる。

            ↑利害関係が一致。



こんな感じの親子、けっこう多いのでは?

今期クールのTVドラマ『夜行観覧車』 も、

鈴木京香演じる遠藤真弓は完全に共依存体質です


こうしたの解決策として、バウンダリーが非常に重要。

今日の講習内容はそういった内容が色々ありました↓


***


★ひとりひとりが自立し、その関係を維持するには、多くの努力と練習、

 そうしたいという願いが必要

 

 ・例えば、子どもへの躾は、何でも親がやってしまうのではなく、

 子どもが出来るようにするために、

 ひとつひとつ教えていかなければならない

 

 ・これには、子どもの行動に対する、親の注意深い観察が重要

 子どもが今、どのレベルまで出来て、どのレベルはできないか、

 そして出来るようにするためには、どんなステップで教えたらいいか、

 と考えながら、根気強く教えていく必要がある。

 

 ・子どもはまだ何もわからない、何も出来ないと思って、

 親が全てやってしまうのは、そうした責任の放棄。

 単に親自身が自分でやってしまったほうが、実は楽とか、

 短絡的な思考が隠されている。

 親自身の時間的・精神的な余裕のなさからくることも。


 ・躾は短絡的な視点でなく、常に子どもが自立するために!という

 長期的な視点を持ち続けることが大切である



★一度確立した依存・共依存関係を見直し、

 お互いに自立したい(バウンダリーを確立したい)という願いが

 あっても、それを妨げるものがある。

 それは、依存されている側の強い抵抗である。

 

 ・例えば、今までママが子どもの面倒を何でも見ていた場合、

 いきなり子どもに「今度は自分でやりなさい」と教えたところで、

 「今までやってくれたのに、どうしてヤってくれないの?」と泣く。

 

 ・そうした抵抗の多くは、『怒り』として現れることが多く、

  言葉、表情、あらゆる手段を使って抵抗を示されることがある。


 ・これら依存側の抵抗は、「自分には限界あり我慢が必要」、

 「他者の自由は尊重する」ということを学んでこなかった為。

 自分でも気づかぬうちに他者を支配しようとしており、

 他者を支配できないと自分の感情をコントロールできず、

 キレてしまう


 


★依存側の抵抗があっても、それに罪悪感を覚えてはいけない!


 ・問題があるのは、依存し、また怒りを示す相手である。

 こちらは、それに釣られて怒りを示してはいけない。

 あくまで冷静に自分の気持ちを伝える必要がある。


 ・自分が罪悪感を覚えたり、相手の怒りにつられ怒ってしまうのは、

 自分自身の問題である。

 

 →例えば、「ママが何もしてくれない」とダダをこね、泣く子ども。

 そうした際は、ママは冷静に、対応する。

 「どうしたの?」(子どもの気持ちをしっかりきく)

 「泣きやめるかな?」(子どもに泣き止む練習をさせる

 「泣き止んだら、願いを聞くよ!」(我慢した先にいいことがある)

 

 子ども自身が、「自分が泣いたら、大人がいうことをきく」と

 学習させてはいけない。



★バウンダリーを引こうとすることは、単に自分の意思だけ

 一方的にぶつける自己主張ではない


 ・例えば子供であっても、友人であっても、本当の幸せは、

 『自分自身が自立し、自分がどんな状況で置かれても、

 それを克服できる力』をもっていることである。

 

 ・そうした自立を促す一環として、つまり相手に対する愛情から

 相手が本来負うべき責任を負わせることが大事であって

 自分の欲求だけを通すことだけが本位ではない。


 ・迷った際は、

 『相手(子どもや友人)とより良い関係を築くためなのか』

 『相手(子どもや友人)の自立のためなのか』

 と自ら問いかける。


 ・例えば、何でもお願いする友人に嫌気がさしている場合。

 そんなときは、友人の自立の為、そして自分自身の為に、

 自分自身のNO!という気持ちを冷静に伝える必要がある。

 そうすることで、友人が本当に困ったときに、

 心の底から、HELPできるようになる。

 それが正しい人間関係である。



自分の気持ちを伝える際、相手を責めたり、怒ったりする

 行為は、何の解決もうまない。


 ・自分の気持ち(例えば、○○を言われると悲しいとか…)は、

  冷静に伝えること


 ・妻が夫に不満を持ち、夫に怒ってしまう場合、

 妻は自分の本当の気持ちが分かっていないことが多い。

 本当は夫が家にいなくて寂しいとか、もっと家事を手伝って欲しいとか

 そうした気持ちが明確にならないまま、

 全て『怒り』という形で出ることがよくある。


 ・自分が怒ってしまっているときは、

 まず自分がどうして怒っているのか、見つめ直す必要がある。

 頭の中でぐるぐる考えずに、ひとつひとつ言葉にして、

 自分の気持ちと向きあうことが大切。



★人間関係の基本は親子関係から。

 

 ・悲しい時に怒ってしまうとか…、自分の気持ちを爆発しちゃうとか…

 そうした行動は、親の行動をみて、

 子どもが知らず知らずのうちに学習していることが多い。


 ・自分のバウンダリーがどのように形成されているかを知るには、

 自分の親がどんな行動(特に怒りや悲しみへの対処法)をし、

 それに対して自分がどのように感じてきたかを振り返るのがよい。


 ・また自分の子どもがダダをコネたり、怒りをあらわにした際、

 親である『自分』が同じような行動をしていなかったか、

 振り返ることも必要。


 ・親である自分が、「怒り」や「悲しみ」に対して冷静に対処できる

 ようになると、子どもの「怒り」にも付き合えるし、

 それを改善するための躾もできるようになる。



***


最近、このバウンダリーを学び始めた私。

自分の気持ちに、今までよりは向き合えるようにはなったけど、

まだ夫に対しても、子どもに対しても、全て冷静に対処できるわけでは、もちろんありません。

こういう時、どう対処したらいいんだろうって、むしろ悩むことの方が増えました。


例えば、毎晩遅く土日も留守がちな夫に対して…。

本当なら、冷静に、「もっと育児を手伝って欲しい」と言えばいいものの、

怒りをあらわにし、感情的になり、

そうした自分の負い目を隠すべく、相手の悪いところを責めちゃう…。


「なかなか上手くできないよ~(涙)」と講習会の時相談したら、

それこそ、バウンダリーを10年、20年学んだ人達も、

(アドバイザーとして経験者の方が参加しています)

みんな今でも苦労していて、

それでも自分の気持ちに向き合い続けること、練習することがよい!と言っています。


玉ねぎの皮をむくように、

学習して→問題があって→学習して→また問題があって…

そうした繰り返しの中で成長していくんだなと思いました。


このバウンダリーの考え方の基本は聖書。

クリスチャンの方々はたとえ自分が傷つけられた相手であっても

相手を尊重し、相手を許そうとします。

その考え方の基本として、

『自分自身もいっぱい悪いことしちゃうけど、

そんな自分の存在を神様がいつも許してくれて、いっぱい愛をそそいで下さるので、

自分も、他人を許すことができるし、愛することができるようになる。

もちろん問題が解決するには時間がかかるけど、自分一人じゃ解決できないから、

問題は全て神様に委ねて、神様が解決してくださるんだ』と口々に言っています。


私はクリスチャンではなくって、

しかもどちらかというと自分の中で宗教に対する拒絶があったりして、

神に愛されているとか、許されているという認識ももちろんない。

だから、無条件でまず相手を許すということがなかなか出来ない。

なんか自分が損しているように思っちゃうから。

だからといって相手を責めても、なんの解決にもならないのに。


このあたり、精神修行が必要なんだなと思う今日この頃です。

祈りの習慣はないのだけれど、

自分が怒ったとき、自分の感情をまず言葉にだして、冷静になるという

試みをまずはしてみようと思います。




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