ホリデー2・強風の中で恐怖のキャンプ
遅めの初ホリデーのつづきです・・・今回はちょっと長いです
キャッスルポイントを後にして、次のキャンプ地・Holdsworthに向かいました。
ここはDOCのキャンプ場で、りっさんが子供の頃に家族で毎年キャンプに来ていた思い出の地。
よくその時の話しをしていたりっさんですが、今回初めて家族でキャンプに来ました。
キャンプ料金は一般のキャンプサイトに比べると格安なのですが、
その分、電気無し・シャワー無し・共同キッチン無しのうえ、
水道水は一度沸騰させてからでないと使えないという、なかなか過酷な設備なのでした。
テントを張ったのは、こんな場所。
ピクニックテーブルのある東屋(?)のすぐ隣に設置。
結局私たち以外に誰も宿泊者がいなかったので、この東屋に荷物を置いたり
自前のガスクッカーを置いて、簡易キッチン&ダイニングとして使う事ができました。
奥にある茶色い建物には、トイレ2室とトレッキングに関する案内板&ベンチがありました。
1日目はとっても暑くて(30度くらい?)、暑さになれていない子供達はかなり堪えていた様子。
私もウェリントンに住んで以来、30度越えの暑さなんて久々の体験でした。
ので、近くの川に泳ぎに行きました。
水は透明で、場所によってはエメラルドグリーンに見えます。
手前は浅く、グリーンの濃い辺りは私でも背が立たない深さでした。
慣れない暑さに川の冷水が心地よくて、泳いだり岩から飛び込んだりして遊んでいたのですが
ふと水の中を見たら、かなりの大きさのウナギが近くを泳いでいたのです!!!
わー、うなぎがいるよー!!
なんてのんきに言っていたら、そのウナギが私の足元まで寄って来て、しかももう一匹増えて、
私はパニックですよ。慌てて浅瀬に泳いで逃げ、もう深い所には行けませんでした。
それにしても、あのウナギの余裕っぷり、この川の主?!
川から上がった後は、持参した「Tonk」という木のボールを投げる遊び
(単純なのに、なぜか大人も子供も熱中してしまう)をしたり、バドミントンをしたり。
夕飯を食べてから、近場のトレッキングもしました。
明けて2日目、前日の暑さとは打って変わって、なんだか曇って肌寒い・・・
子供達は、ここから車で30分くらいの大きな町・マスタートンのプールに行きたいというので
この日はマスタートンへ。
写真は無いのですが、室内&屋外両方のプールがあって、けっこう長い時間遊べました。
帰りには、リアルフルーツアイスクリームのお店でアイス休憩。
文字通り、アイスクリームに生や冷凍のフルーツを練り込んだソフトクリームなのですが、
ここは選べるフルーツの種類が多くて迷う!!!
しかも、基本料金で3種類まで選べる親切設計。
しかも、フルーツ以外にオレオやマシュマロなどの駄菓子(?)系も選択の中に入っています。
しかも、アイスはバニラかフローズンヨーグルトから選べます。
子供達は、チェリー・フィジョア・シャーベット(甘酸っぱい粉)をチョイス。
私は無難にチェリーとブルーベリーにしました(しかも3種選べるのに2種)。
とっても美味しくて、翌日もまた来てしまったほど。
翌日は、トロピカルフルーツとヨーグルトのスムージーに。
美味しかったんですが、この日はさらに寒く、冷たい大量のスムージーが辛かったです・・・
やっぱりアイスにしとけばよかった~、と後悔する40代(苦笑)。
マスタートンに行く時は、また必ず行きたいお店です!
・・・と、アイスについて熱く語りましたが、本当にこれが一番の思い出くらいに
この後は特に楽しい事もなく、夜にはむしろトラウマ体験が待っていたのです。
キャンプ場に戻り、疲れてテントの中でマヤと一緒に昼寝していると、外から人の話し声が。
りっさんと、近くに住んでるDOCのレンジャーさんが話していたのですが、
レンジャーさんが「今夜は荒れて強風になるから、防風のために車の位置を変えた方が良いよ」と
アドバイスしてくれていたのです。
ここはもちろんWifiもないので、携帯で天気を確認する事もできす、
とりあえずレンジャーさんのアドバイスに従って、車の位置をテントの風上に移動。
夕飯の支度をし、夕食を食べている間に風がどんどん強くなっていきます。
テントもバッサバサと風にあおられていたので、
重い物をテント内に置いて、なるべくテント内に重量を増やす対策を取りました。
それ以外の物はすべて車の中に収納。
そして9時頃寝袋に入ったのですが、風はどんどん強くなる一方。
ウトウトしても風の音と衝撃で目が覚め、全く眠れません。
12時頃になると、さらに風が強くなって、風の音さえ怖い状態。
こう・・・ドドドドドゥガガガガガ・・・と、遠くの山が鳴りだして、それが近付いて来るのが音で伝わってきて
「…来る!」と思った瞬間に、ドドドドンッ!!!ブワッサブワサブワサ!!!と、
テント全体が上下左右に大きく揺さぶられるのが、短い間隔で続くのです。
そんな中、むくっと起き上がったりっさんが無言でテントの外に出て行ったきり、暫く帰ってこず。
「まさか一人で車に避難して寝てるのか、りっさん?!」(←信用してない)
とハラハラしたのですが、実はテントを押さえてるペグの様子を見に行ってくれていたのでした。
戻ってきたりっさんを見て、私もエリーも本当にホッとしました。(エリーは泣いてました)
りっさんによると、2カ所のペグが地面から抜けそうになっていたので補強してくれたそうです。
ついでに、雨除けのフライ(テントの上を覆う布)も飛ばされないように外して取り込んでくれてました。
もしりっさんが見に行ってくれてなかったら、
オズの魔法使いみたいにテントごと飛ばされてたかもしれません。
その後も強風は続き、明け方の5時頃にピタッと鎮まったので、
ようやく眠る事ができました。でも8時ごろには起きたので、睡眠3時間弱。
でも風が止まったのと入れ替わりで雨が降り出しました・・・もういや。
エリーはすっかりトラウマになり、当時は「もうテントで寝たくない」と言っていましたが、
もう忘れたのか、今年の誕生日はお友達とテント泊バースデーパーティにしたいと言っています。
りっさんは、この夜のテント内の様子を撮影&録音しなかった事をすごく後悔していました。
それは私も思ったんですけど、
この夜だけは水没を警戒して貴重品や電子機器はすべて車にしまっていたんですよね。
さすがにあの強風の恐怖のさなかに、カメラが欲しいから車に取りに行こう!という気にはなれませんでした。
今こんなのんきな事を考えられるのも、無事に1夜を過ごせたからなので
今後、あんなに怖いキャンプ体験はしたくないです。
翌朝、レンジャーさんがまた来てくれて、よくぞ無事だったね!と言われました。
聞くのを忘れちゃったんですが、夜中(2時頃?)、
テントの外で小さな懐中電灯が動いてるのを見た気がして、
もしかしたら心配したレンジャーさんが、こっそりチェックしに来てくれてたのかもしれません。
帰りの車でその話をしたら、エリーも「私もその光、見た!」と言ってました。
ちなみに、マヤはあの轟音&衝撃の中、一度も起きる事なく朝まで熟睡でした。
意外に怖がりで、去年のキャンプ初日は「家のベッドで寝たい~」と泣き続けたり
キャッスルポイントのキャビンでも、夜中に電気が付いてないと怖いと言って泣いてたので、
この夜一度も起きる事なく寝続けてくれていたのは、奇跡というか神様ありがとう!という感じです。
(おまけ)
キャッスルポイントも、ホールズワースも、着いた初日は暑くって
「おおー、これこそ夏!来て良かったねー!!」と思っても
翌日から晴れてても風が強くなったり、曇って急に肌寒くなったり。
私達の地元から強風&寒さを連れてきてしまったのか?!と思う様な残念なお天気でした。
でも、少しでも夏らしい暑さを体験できて良かったです。
昨日・今日と地元はまたまたお天気が悪く、霧に包まれてとっても寒いです。
NZの他の場所では37度を記録!とかニュースになっているので、ウェリントン西側だけが
異常気象の冷夏に見舞われているようですね。。。(ウェリントン東側は、30度くらいの夏らしい気候でした)
全然夏らしくならない内に、夏休みももうすぐ終わっちゃいます
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