オマーンの旅 その2 ~観光編~ | 風になって ~世界の街から~

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マスカットに到着し、タクシーに乗り込んだ私の目にまず飛び込んできたのが、空港近くにあるスルタン・カブース・グランドモスクでした。その豪華さには目を見張るものがあります。

mosque   グランドモスク


空港からホテルまでは、道が混んでいたこともあって約1時間かかりました。しかもこのタクシーの運転手が自分の車の自慢ばかりしてくるので、この1時間はまったく面白くなかったです(^_^;)


私の泊まったホテルは、アル・ブスタン・パレスホテルというところで、まさしく宮殿と呼ぶにふさわしいホテルでした。私は1番安いガーデンビューの部屋を予約していったのですが、ホテルのスタッフが気を利かせてくれて、オーシャンビューのアラビアン・デラックス・ルームに無料で変更してくれました

al bustan palace   アラビアン・デラックス・ルーム


ここでしばらく休んで、その後はホテル内のティーラウンジに行きアラビック・アフタヌーンティーを注文。


arabic aftarnoon tea   アラビック・アフタヌーンティー


これは、デーツ(ナツメヤシの実を干したもの)、デーツクッキー、オマニ・スイーツ(羊羹やういろうのような食感)をカルダモン入りのアラビック・ティーとともにいただくというもので、なかなかおもしろいです。


結局その日は疲れていたこともあり、早めに就寝。翌朝、朝食をどうするか考えた結果、ここのホテルは高そうなので部屋にあったフルーツ盛りを食べて、これを朝食としました。

その後、チェックアウトして、インターコンチネンタルホテルに移動。夕方、中心部のマトラにあるスーク(市場)を見にいきました。こうしたところでショッピングをする際の注意事項として、相手の言い値で買ってはいけないということがあります。定価などないも同然なので、私は6割くらいを目安にして交渉しました。効果的だったのは、3回くらい店を出るふりをすることです。たいていはこれで納得のいく値段まで下がります。


その後、タクシーでルイにあるオマーン料理店、ビン・アティーク・レストランにいって夕食。ここのレストランは床に座って食べるオマーン・スタイルでした。Arus Abiyadh Ma Markh Lahamというカレーを注文。1.5リアルだから約500円。

omani food   オマーン料理


食後、タクシーでホテルへ。このタクシーの運転手がしきりにバーに行こう、クラブに行こうとうるさかったのが印象的でした。


翌日は、午前中はホテル周辺を散策。オマーンにもスタバがあるのを発見しました。その後、国軍博物館に行くも、改装中のため見学不可。しかたなくショッピングセンターにいき、近くにあったレバノン料理店で昼食をとりました。マトンケバブのホワイトソースがけとマンゴージュースで4リアルほど。

夕方にはオールド・マスカット地区を観光しようと思い、ホテル近くでタクシーを拾うことに。タクシーはすぐ見つかりましたが、運転手がいない。付近をしばらく探すと、木陰で地面にカーペットを敷きトランプをしている人たちが「タクシー?」と声をかけてきました。まさかとは思いましたがやはりこの人が運転手でした。8リアルで交渉成立し、観光に出発!


オールド・マスカットではまずミラニ・フォートというポルトガルによって500年ほど前に建てられた砦を見学しました。マスカットに限らず、オマーンにはこうしたフォートが各地に点在しています。

mirani  ミラニ・フォートとモスク


そして、王宮なども外から見ました。この運転手によれば、オールド・マスカットには昔、とてもたくさんの民家があったそうなのですが、官庁街にするにあたってほとんど取り壊されてしまったという。

私がこうした現地の人たちとどうやって会話をしているのか気になるかもしれませんが、実はすべて英語です。公用語はもちろんアラビア語なのですが、パキスタンや南インドからの出稼ぎ労働者が多い湾岸諸国では、どこも普通に英語が通じます。ただ発音はひどい人が多く、なかなか聞き取れません。この運転手も「お前はラッキーだ。多くのドライバーにとって問題なのは言葉だ。しかし俺は英語が話せる。お前はいいガイドを見つけたし、俺にとってはいい商売になる。」などと言っていたが、私は彼の英語も問題だと思う。


その後、再びマトラへ向かい、スークを散策。いつ来てもここはおもしろい。

muttrah souq   マトラ・スークの入り口


スーク周辺を歩いていると、1人のオマーン人が話しかけてきました。彼は日本語を独学で学んでいるらしく、少しだけ日本語を話せました。彼が「少しだけ時間ありますか?」と聞いてきたので、私もヒマだったし、一緒にお茶をすることに。1時間ほど私が英語で彼に日本語を教えたりしました。なかなかいい経験になりました。

その後、安食堂でパキスタン料理を食べました。チキン・カラーヒーとチャイでなんと200円もしないくらい。


翌日は、午前中は国立博物館を見に行きました。オマーンの歴史や文化についてのなかなか興味深い展示内容でした。そこを出て、タクシーを拾ったら、相乗りでした。エジプト人の医師が2人乗っていて、彼らは「今度学会で日本に行く。川崎かどこかの~病院の~医師はすばらしい。」などと言っていたが、そんなこと言われても正直返答しづらいです

彼らは途中で降りていき、わたしはショッピングセンターに向かいました。昼食は近くの安食堂でパキスタン料理。ここではマトン・カレーを食べました。

夕食は、手持ちのリアルが余ったので現地の情報誌「Oman 2day」で紹介されていたクラウン・プラザホテルの中にあるシーラーズ・レストランにてイラン料理を食べることに。ケバブをバターライスとともにいただくクビデイラニアン・ファルーダというデザートを注文。クビデはおいしかったのですが、デザートはローズウォーターのなかにシャーベットを入れたようなもので、なんとも言えない食感。今まで食べたことない味でした。お値段はこれに水を加えて9.5リアルほどでした。


ざっとオマーンでの私の行動を綴りましたが、オマーンは岩山とアラビア海のコントラストが美しく、人は親切で、治安は日本よりずっといいところでした。オマーンはまだあまり知られていない国ですが、不思議な魅力を持っており、私ももう一度行きたくてしかたがありません。