バガン初日の出とポッパ山。 | るろうに健さん〜世界編〜

るろうに健さん〜世界編〜

30歳 元サラリーマン店長→住所不定無職 るろうにバックパッカーへ 
これは僕の世界放浪に関する物語だ。



ミンガラーバー!
ごきげんよう!



お元気ですか?

今更元旦の話で恐縮ですが、去年はアンコールワットでの初日の出、今年はバガンでの初日の出と、図らずも2年連続で世界三大仏教遺跡での初日の出を迎えることができてこいつは縁起がいいぜ!べらんめぇ!寿司食いねえ!(つか寿司食いてえ!)、と思った次第。

来年の元旦はインドネシアのボロブドゥール探訪をして世界三大仏教遺跡コンプリートをひそかに狙っている(最近の愛読書は仏教関連本)ケンタローです。



ほいじゃ、早速今年の元旦の日記に行ってみましょう!





2016/1/1 ミャンマー バガン



明朝5時、昨日の年越しメンバーと一緒にバガンの初日の出を見にレンタルバイクを走らせる。


さすがにまだあたりは真っ暗で、気を抜くと道のデコボコや砂地にタイヤをとられそうになる。


なにやらバガンの朝日が見えるヒミツのスポットがあるらしく、そこに連れて行ってもらうことになっているのだ。

なんという幸運…っ僥倖(ぎょうこう)…っ、天啓っ…。


そんな貴重な朝日情報を仕入れてくれた年越しメンバーの女性陣は、昨日現地の人に一日中、色んなバガンの観光スポットに連れて行ってもらい、最終的にサンドペイントの絵を相場の3倍程度(1枚3000円ぐらいって言ってたかな)で購入させられるという涙ぐましい投資の上に手に入れたものだ。


いやぁ、商売上手なミャンマー人もいるもんだよな。一日中無償でガイドしてもらったら何か買ってあげようと思うのが日本人のサガなわけで。
人の心理を上手くついている。


そのヒミツのスポットには大通りから少し離れた場所にあるので、知らない人は素通りしてしまいそうなところにあった。

無数にある仏塔の中には階段で塔の上に登れるものがいくつかある。

ここもそのひとつで、なかなか大きくて立派な仏塔だ。こりゃーかなり期待できそう。


日中はうだるくらい暑いけど、さすがに日が昇る前はなかなか冷え込んでいる。なんだかんだ朝夕はダウンを着込んでちょうどいいくらい。


仏塔の屋根部分にみんなで腰を掛け、ひたすらご来光を待つ。


少しずつあたりが明るくなってくると、朝霧で霞んだ仏塔と畑、森なんかの景色が徐々に色彩を帯びていき幻想的な風景を創り上げていく。



1時間近く待ち続けて、いよいよその時が…!





思わず感嘆の声をあげてしまうくらいキレイ。

ぞろぞろと打ち上げられた気球達もいいアクセントになって風景に色どりを加えてくれている。




一人で絶景を独り占めするのも悪くないけど、こうして誰かと「スゴイねー、キレイだね~」とか言いながら、風景を共有するのもまたいいもんです。


バガンで出会った日本人の人のほとんどが正月休みを利用して弾丸でミャンマーに来ていて、明日明後日には日本に帰ってしまうみたい。


しばらく見ていない日本の景色を思い浮かべながら、ふと僕の旅の終わりを思った。

帰りたいような帰りたくないようなどっちつかずの気持ち。


初日の出を堪能し、年越しメンバーの皆さんと別れた僕は、ニューバガン市街からポッパ山にそびえる寺院『タウン・カラッ』を訪れてみることにした。

ニューバガンから東南へ約50キロほど離れたところにある寺院で乗り合いバンの日帰りツアーがある。

往復のバンの値段が10000チャット(約1000円)。


日帰りツアーも申し込んだ宿ごとにバンが振り分けられるらしく、僕はなぜか3台のバンを乗り継ぎ(その内1台は途中パンクしたため)2時間ほどかけてポッパ山に到着。

ものすごい急な階段をひぃこら言いながら岩山にそびえ立つ寺院を目指す。






頂上にたどり着くまでに様々なタイプの仏像を拝んだ。険しい顔したものから、ちょっとマヌケな顔したものまで色んな仏様が祀られている。

頂上からの景色はなかなかのもので、周りに広がる緑を見渡せる。



半日のポッパ山ツアーは1時間ぐらいしか滞在しないので結構足早に見て回った。

お昼はバンで一緒になった日本人夫婦と一緒に地元の食堂みたいなお店でミャンマーカレーを食べた。



カレー自体はかなりオイリーな感じだけど、副菜にスープやら、サラダやら、佃煮みたいなものまでズラッと出てくるのでなかなかのボリューム。味も美味しい!
これで1人1200チャット(約120円)は破格だ。


みんなでバンに乗り込み、バガン市内に戻ってくる頃には夕方になっていた。


急いで、夕日を見ようと遺跡保護区の方に歩いていってみたけど残念ながらお目当ての仏塔にたどり着いた頃には太陽はすっかり沈んでしまった後だった。


それでも紫色に変わっていく周りの風景を見ながら完全に暗くなるまで仏塔によじ登って1人でぼーっとして過ごした。

バガン、最高にいい場所だなぁ。

時間があれば1週間ぐらい滞在しても楽しめるところかもしれない。

でも明日の早朝のマンダレー行きのバスチケットを買ってしまったので移動しないとな。うーんもっとゆっくりしたかった…。


まぁ一応初詣(?)も済ませたし、最高の初日の出も見れて正月らしいことはできたかな。

蒸し暑いし、カレーばっかり食べてるから正月ムードには全然ならないけれど。


今年もいい年になりますように。





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