IKu散歩 -SAKURA 2012 YOUKOU- | BimiGoto ー美味事ー

BimiGoto ー美味事ー

美味しいごはん。スイーツ。お酒のおとも。
愛犬タルトと一緒に1日すべてが美味なコト。

今朝の出勤途中、真新しい制服に身を包んだ学生さんと、スーツにコサージュ、
装いの美しいお母さんの親子連れを何組か見ました。
今日は入学式が多かったんですね。

暖かで桜も満開、最高のシチュエーション。
東京で入学式に桜って珍しいんですよねー。

さて、お花見写真の続き。
昨日は染井吉野でしたが、今日は違う品種。

さくら「陽光」。
染井吉野の中にポツンと一本あったこの桜の木。
淡いピンクの中に一つ、鮮やかなピンクが目をひきました。
お花が下を向いていて、自分に顔を向けてくれているよう・・・♪

兼業主婦のまいにち。


濃いピンクが可愛いはーとなおめめと、目が釘付けになってパシャパシャ撮って来たのですが、
家でその品種を調べてみると、素晴らしい開発のストーリーが・・・。

兼業主婦のまいにち。


開発者は高岡正明氏。伯方の塩で有名な伯方塩業株式会社の初代社長。
戦前は青年学校の教師で、戦争開戦後は多くの教え子を戦地へ送りました。
しかし終戦後、戦死してしまった教え子たちの知らせが次々と届き、心を痛めたそうです。
桜が咲き誇る中、その木の下で記念撮影をした教え子たちの顔を思い返しながら・・・

二度と戦争の無い、平和な世界を作らなければならない。
教え子達が生きていた、命の証であり、平和の象徴である桜を世界に広めたい。

その想いにかられ、どのような環境でも対応できる桜の品種改良に私財を投げ打ってまで努めました。
桜は病害虫に弱く、寿命は40年から50年程の短さ。その改良には相当の苦労があったようです。
20数年の月日をかけた後、「天城吉野」に「台湾緋桜」を勾配した病気にも、気候にも強い
大輪の鮮やかなピンクの桜が誕生しました。
それが「陽光」です。

高岡氏は全世界に広めるべく、「陽光」を無償で各国へ贈り、亡くなるまでに寄贈した苗木はなんと5万本。
高岡正明氏が亡くなられた後は、息子さんに引き継がれ、今も苗木の寄贈は続いているそうです。
※詳しくはコチラ→☆☆☆

何気なく見て心惹かれた桜の花。
その可憐な美しさがこの世に生まれるまでの歴史、人々の想い、熱意に胸が熱くなりました。

兼業主婦のまいにち。


思わず心が明るくなるような鮮やかなピンク。
私の他にも色々な人が素敵ね、綺麗ね、と眺めていきました。
高岡氏はこんな感動も人々に与えたかったのかもしれませんね。

そして、「陽光」が咲く世界各国でも同じ感動がきっと生まれているに違いありません。

「天地に恵みを与える太陽」という意味の「陽光」の名の通り、多くの人々に幸せをもたらす桜。
これからも、益々その根を広げていきますように・・・。

また長くなってしまったので、明日も桜ネタが続きます~。
よろしくお付き合いくださいませ。

ペタしてね

読者登録してね