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海外口座の凍結にご注意ください!

中国人民銀行9月30日発表文にて、本年12月1日より「6ヶ月間入出金のない口座は凍結するように」との通達が出されました。これに基づき、凍結解除には身分証持参の上、口座を開設した当該都市の支店での手続きが必要となります。

上記の通達に限らず、中国に駐在する日本人の方は、駐在期間中から定期的な資金移動計画を立てておくことが肝要と言えます。中国の銀行から個人で海外送金する場合、年間5万USドルまでの送金が可能ですが、必ず銀行の窓口まで出向く必要があります。

中国国外に現金を持ち出す場合、外貨は1回当たりUSD5,000相当額まで、人民元は1回当たり2万元までしか持ち出すことはできません。

銀聯マークの付いたATMカードなら、中国国外で1日1万元相当の現地通貨引き出しが可能となりますが、年間の引き出し合計額が10万元までに制限されています。

中国の特別行政区である香港は、一国二制度で中国の外為規制の影響は受けないため、送金上限や現金持ち出しといった規制はありません。但し、香港の銀行口座も2年間入出金のない口座は凍結されてしまうため、口座の定期的なメンテナンスが必要となります。

香港ドル口座内の資金は世界中の銀聯対応ATM機で現地通貨を引き出し可能ですので、日本国内であれば、郵便局もしくはセブン銀行のATM機で半年に1回以上、現金引き出しをすることで、口座を常にアクティブな状態に保つことができます。

香港現地で申込可能な個人年金プラン、貯蓄型生命保険プランなどの保険料引落し口座としておくことでも口座をアクティブな状態に保つことができますので、海外で将来的な年金保険対策を考えている方にとっては一石二鳥と言えます。

海外での安易な口座開設は、定期的なメンテナンスを怠ると、口座凍結によって将来の負担となってしまうケースも多く見受けられます。海外での口座開設は、資金移動と資金運用の計画をセットで考えてから、実行に移されることをお薦めさせて頂きます。

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