チラっと、ライブでも言及はさせて頂いたのだけど、
日本発の『世界的なミュージカル』は、現在までに皆無
と言ってもおかしくありません。

ご存知の様に、このジャンルはブロードウェイの独壇場なので
その他のルートから、ミュージカルを世界的にするのは容易な事ではないので
仕方ない、と言えば仕方ないのですが。


やはり、まずは言葉の壁。

そして、脚本、音楽など制作側のグロバリゼーション感覚の欠如。

実力のあるキャストの育成不足、などなど考えられますが、

そもそも、そう言う発想自体が、日本の演劇界、音楽界に無さ過ぎたのが
一番の要因だと思います。



かねがね、私がこのブログで書いて来た事ですが、
音楽界、演劇界(映画、ミュージカル含む)などのエンターティンメントは
歴史上ずっと『超輸入産業』です。


海の向こうで制作されたのものを、有り難がってお金を払って、せっせと観賞するだけ。
日本側から輸出しようにも、ものがなくて(黒沢、北野映画など例外はあるけど)
貿易と言うバランスシートで言うと、超赤字産業。


それでも、成り立っていたのは、日本のこの業界のボリュームがある程度大きくて
売り上げ上なんとかなっていたから。

それも、このところの音楽、映像ソフトの売り上げ減少で、
国内の利益はもう、頭打ち。

他の企業なら、海外に生きる術を求めて、進出するはずなのに
日本のアーティストを要するこの業界の人達は、その気配すらない。
(一部AKBさん、ジャニーズさんが活動中ではありますが)


それに比べて、海外での需要がどんどん増しているのが
『アニメの音楽』

日本著作権協会の海外からの振込のランキングは、このところずっと
ベスト10は『アニメ』の独占状態です。

日本音楽史上初めて、海外からの収入があるジャンルと言っても
過言ではないのに、日本のマスコミなどは、まだ相も変わらず偏向報道。

ジャパニメーションへの世界でのリスペクトは半端ないのに、
日本人が一番、日本のアニメに偏見を持っている、と言う不思議。



アニメ以外の他のジャンルの音楽が、海外で認知すらされていないのは
今まで島国根性で、世界を目指さなかったからに違いありません。

韓国では、国を挙げてその活動を以前からやって、成果をある程度残しています。

このままでは、国内だけではダメなのは皆さん、分かっているはずなのに。


だから、『日本発の世界的ミュージカル』の制作などと言う
大風呂敷を広げる事が、それを目指して行動する事が、
これからの日本の音楽の生き方にとって、絶対に重要な事なのです。


私は、この日本のアニメパワーを一過性で終わらせないためにも
将来の日本の音楽界の食い扶持にするためにも、
あらゆる手段を使って、海外に進出すべきである!
と、考えています。

それが、出来るか出来ないかは、結果でしかありません。

大事なのは、始めの第一歩!

一歩踏み出す勇気なのです。


実際、一昨年から世界中をコンサートやライブ活動で、廻るようになって
非常に危機感を強くしています。

それと同時に、海外諸国では、日本のアニメ音楽の観賞を切望されている人達との
多くの嬉しい出会いがあったりもしました。

日本の音楽を求めてくれている!と言う感動も、、、



ミュージシャンの皆さん、アーティストの皆さん、作曲家の皆さん、
ミュージカル、演劇界の皆さん、
国は日本だけではないのですよ。

どんどん、出て行って、日本のアートの素晴らしさ、独自性の高さを
発信して行こうではありませんか。


58歳のオジさんでもやってるんだから、若者はもっと積極的になってくださいね。

私も、自分に出来る事を精一杯やります。

応援、よろしくお願いします。