昨日の記事について
『楽譜を読むと言うのは、どの程度のレベル?』
と言う質問が多数ありました。

プロはプロなりの、初心者は初心者なりの読み方のレベルはあります。

それは、一人一人違うので、一概にどのくらいが良いか、などとは
語れませんし、語ってはいけない事でしょう。




それより、昨日の記事で一番私が言いたかった事は、
これまでの日本の音楽界の『楽譜軽視』が、どれだけ日本の音楽の発展を
妨げて来た事か!

『楽譜を読めない方が、表現の幅が広がる』などと言う妄言を、
後生大事にお題目の様にしていた事が、よろしくない事だった、
と、思っているのです。

昔、私も良く言われました。
『音大出は、ろくな音楽が書けない』って。
『楽譜なんか、なまじ読めるからダメなんだ』とも。

音大だから、そうでないから、と言って、その能力は人それぞれのはず
なのに、”音大出”と、一括りにされた事は良くありました。

それって、今から考えるとコンプレックスの裏返しだったのかも知れません。


この話を言うと、必ず帰って来る答えが
『だって、あの美空ひばりさんは楽譜が読めなかったぞ』

あのお方は、天才中の天才!

凡百の才能の人が、それを言い訳に使ったら、あのお方に失礼!
と言うものです。



とにかく、楽譜は(その人のレベルに応じて)読めた方が、絶対に
音楽の幅が広がります、と断言させていただきます。



そして、この過去ログ

ここをクリック


絶対音感について書いていますが、このレベルの耳をお持ちの方は
頭の中で、全ての音が瞬時に楽譜化されます。

聴こえた音に全て音程を感じるのだから、日常生活は大変ですけど。


こう言う能力者の『楽譜が読める』技が、最高レベルの譜読みです。

世界的な指揮者は、ことごとくこのレベルだと思っています。
(オトオトの実を食べたに違いない!)