世界中に日本のアニメソングが旋風を巻き起こしています。

今や、世界中の子供達や日本のアニメを愛する人達が、そのアニメのテーマソングを
”日本語”で歌う事が常識となって来ています。

思えば我々も、欧米のポップスやロックを、そのままのオリジナルな言葉で
意味も分からず発音も無茶苦茶だけど、ずっと歌って来ました。


それが、日本の歌が歴史上始めて”日本語のままで”世界中の人々に歌われるように
なった。

これは画期的で素晴しい事です!


今まで、Jポップや日本の曲が世界でこれほど愛された事はなかったし、
(スキヤキなどの一部の例外は除く)
ましてや、オリジナルな日本語のままで歌われる事など、もの凄い快挙だと
思います。


これは、やはり愛されている日本のアニメの内容に伴った”主題歌”である事が
大きくて、そのアニメが好きなら、その主題歌も好きになる、と言うの自然な事なのです。

だから、内容にそぐわないタイアップ曲が、その後全く歌われなくなるのも
当然と言えば当然ですね。


でも、まだ相変わらずタイアップは続いています。
(目先の予算がどうしても欲しいのでしょうね)

アニメ愛を持つ人達がしているお仕事なら、こんな事にはならないのですが、、、、



今回はこの問題ではなくて
このようなアニソンの世界的な成功は、前にも書きましたが
『アニソンのガラパゴス化』が大きいと思われます。


今まで日本は世界基準に合わす、と言うビジネスモデルで成功して来ました。

つまり、現地の人達が求める細々とした要求に応える事に特化して
そのような製品を作り続けて来ました。
それも飛び抜けて技術的に優秀なものを。


このような生き方は、今までは極東の小さな島国としては正解の生き方であった、
と思います。


しかし、どんどんその優秀な技術力も追いつかれつつあり、
安い人件費の開発途上国の台頭にもよって、だんだんその経済力も
減退の様相を呈して来ました。


つまり、商売的に言うとこれからも今までのやり方なら、どんどん先細って行く、
と言う事。

で、アニソンの話に戻りますが、
アニソンは今まで世間がほっておいてくれた事を良い事に、全く独自な発展を
遂げて来ました。

まさにガラパゴス!


もし、今までのビジネスモデルで考えたら、世界に発信する時に
『日本語は世界中で分からないから変えよう』とか、
『曲調も世界のヒットチャート的なものにしよう』とか、
売れるためにステレオタイプな戦略をしたと思うのです。

これは商売人の発想です。


まずは、『お金』なんです。


今の世の中、それではもはや駄目!だと思います。

これからは、まずは『クール』なんです、『愛』なんです。




世界中になんか受ける事より、自分達の信じた事を『愛』を持って
『クールに』やり抜く事なんです。

その結果が良ければそれが最高じゃないですか!

すべての根底にあるのは、
『お金』じゃなくて『愛』なんです。



日本人は今、自ら自信を無くそうとしています。

景気も悪い、政治も最低。


でも、素晴しい財産を持っています。

人の優しさは世界でも有数な国民だし、その心から出来た文化は
何者にも代え難い魅力があるのです。


つまり、世界がこうだからこうしなければ、なんて媚びた考え方でなくて
もっと毅然と自分を貫く態度が一番尊いと思うのです。


日本は世界中から尊敬を受けてもしかるべき、貴重な国なんです。


もう、すべてを商売人の発想で考えるのは、止めにしませんか。