例の都条例が可決されました。

色々とご立派な意見があるようですが、これで自由な創作が非常に出来にくくなる事は
事実でしょうね。

過激な性描写には、私も大反対ですので、この条例をその意味のみで使う事は
世界的な流れから見て仕方ない事なのでしょうが、
これが拡大解釈され、彼らにとって都合の悪い思想的な所まで、どんどん踏み込んで来る、
と言うように、戦前の検閲みたくならないかとても心配です。


それより、一番問題なのは、あの都知事の個人的好き嫌いで全てが始まった事です。

あの人は漫画やアニメを心から軽蔑していて、この世から消えてなくなれば良い、
とでも思っているのでしょうね。

今までのこちら側への攻撃的な言動を見ていても、それが良く分かります。


ご自分のやっておられるご立派な文学?に比べたら、漫画やアニメなんか最低のカルチャー
なんでしょうね。



『権威』とか言うものは、人を駄目にしますね。

どんなに立派な人間でも(あの人は違うけど)周囲からおだてられ、褒められ、
先生、先生!なんて持ち上げられたら、自分はもの凄く偉い人間で
他人とは違う、と勘違いしてしまいがちです。

そこから『差別』が始まる訳で、人種差別なんて言うものも
自分達は彼らより優れた人種だ、と思う気持ちがそうさせているにすぎないのです。


すべてが錯覚なのですが。


音楽業界においても『クラシック音楽』が一番偉くて、それ以外の音楽を
軽蔑する人達がいます。

音楽においてジャンルの違いによる優劣など存在しない事は、明白な事実。

私から言うと、それは非常に滑稽なのですが、
彼らは彼らなりの価値観が生み出した『権威』と言うものにしがみついているので
もうどうしようもないですね。


つまり、あの都知事も自分の考えだけが正しくて、『俺が権威だ!』
と、叫んでいるのにすぎないのですが、
それに乗っかる周囲の人間も、相当に罪深いと思います。


その幻の『権威』と言うものに、我々はいつも振り回されているのです。

行き着く先は、検閲であったり、徴兵制度であったり、最終的には戦争であったり
する訳で、
今回の条例可決が、このような危険な流れの発端になる事だけは
どうしても避けなければなりませんね。(追記 表現を修正しました)


取りあえずは『大反対』の声を大きくして、あの条例を施行できない『骨抜き』
の状態にする事です。

都がやってるアニメフェアには、今後一切協力しない事や、
都が出している賞なんか受賞拒否するとか、
こちらの業界で出来る事をやっていくしかありません。

その上で、廃止の方向に進んでくれたら、、、、



だから、ガラパゴスが一番良い事なんです。

ほっておいてくれる事が。

国や都なんかが、口を出して来た時点で、その文化の衰退が始まるのです。

今回の件で、そのようにならない事を切に願います。