欲のない人間などいない。
物欲、出世欲、食欲、性欲など我々人間の欲には限りがなく、
欲が欲を生み、やがてその欲の深さに振り回され、その欲によって悩まされる事になる。
どうして、そんな事になるのだろう。
たとえば物欲。
物を得る事によって、自分の心の何か足りない所を埋められたのか?
かえって、その物に縛られている自分に気付く時はないのだろうか?
そして、執着、愛着。
自分の好きな物、好きな人にそれをする事によって、
新たな相互依存を生み出してはいないだろうか?
人間、もっと軽々と生きたいものだ。
ここに、素晴しいお釈迦様のお言葉がある。
『かろやかに、すがすがしく生きたいのなら、
執着、愛着のいっさいを捨てることだ。
微塵でも残したりすれば、その分だけおまえはまだ重い。
若いときはその重さに耐えられようが、
いずれはその重さが人生の苦しみとなる。
捨てよ。』
何かを、すべてを手放す事で、きっと見えて来るものがあるはず。
人生を軽やかに生きてみたい。