先日、興味深い一文を見つけました。

朝日新聞の投書欄に『スエーデンは理想郷ではない』と言う、
スエーデン人とご結婚され、彼の地に暮らす女性からの投書でした。

このところ、スエーデンが世界中で一番良い国だ!と言うような意見が
吹聴されていましたが、それに反論する内容となっています。

それも、現地で実際にお暮らしになられている人の意見だから、
説得力は強い。



色々論点がありまして、ここで全部は述べられないのですが、
興味のあった点だけ書いてみますと、、、、


#税金が高い(所得税は日本よりかなり高く、消費税が25%!)

#教育費はすべて無料だが、日本のような教育員試験がないから教師の質がとても低い

#病院も無料だが、慢性的に患者が多くて、普通の診療は3日待ちなどザラ

#退職後の年金もそれほど十分ではなく、お年寄りの生活はかなり厳しい

#職がすくないために就職難


あれあれ、日本のマスコミがこれまで伝えて来た事と正反対の事実が
ここには述べられています。


よく考えてみるとそうですね。

これだけ税金が高いと勤労意欲も湧かず、消費税のせいで物を買う気も失せるし、
すべて無料化は一見良いようですが、
前記のような弊害も起きるのですね。
(病院3日待ちなんていやじゃ~)


これは『隣の芝生は青い』とでも言いましょうか、人の方がよく見える
人間の悲しい習性によっているのです。


それよりも、政府、マスコミ一体となった『消費税増税論議』をしやすくするために
スエーデンを楽園に仕立て上げ、世論を増税に誘導するための仕掛けだったのでは
ないか?と勘ぐりもしたくなります。


物事を一面だけで見る事の危うさが良く分かりますね。