昨夜からNHM-BS2で始まりました『999特集』なかなか見応えありそうです。

全話放送は無理としても、30話一気に放送は今までなかったのではないでしょうか?

それにしても、999は良いですねぇ~

あの汽笛を聞いただけでも胸の奥がジーンとなります。

鉄郎とメーテルの旅を通して、鉄郎の成長物語と、
人間の心の弱さ、哀しさ、そして優しさをあのシチュエーションで語られると
もう、すぐに涙腺が緩んでしまいますね。

野沢さん、池田さんは本当に素晴しい役者さんです。

あの二人以外には鉄郎とメーテルは考えられませんね。


そして、何より音楽が素晴しい!

青木先生のあの哀愁溢れるメロディーと、それを支える確実でセンスの良い
オーケストレーション。

条件反射のように、一聴するだけで胸が熱くなります。

あの”泣き節”は今聴くと、少しオーバーな表現かもしれないですが、
999には青木先生の音楽が一番合っていると思います。
(私も映画版エターナルファンタジーの音楽をやっていますが)


今の作品であのような人間の心の機微を描いた作品が少ないような気がします。
(と言うか皆無かと)

今の子供達はその意味で言うと”不幸”かもしれない。

『萌え』か『スタイリッシュ』で塗りつぶされた今のアニメだけでは、
今の子供達の視なければならないもの、感じなければならない感覚が
養われないような気がしてなりません。

『ワンピース』だけが一手にそれを引き受けているような現実も
少し悲しいですね。
(私が知らないだけかもしれないけど)


やはり、アニメは色々な感覚の作品が百花繚乱するからこそ
面白いのであって、
すべてが”エヴァ”だったり”ハルヒ”だったりする事は、あまり望ましい事ではない
と思います。


でも、業界としては一つ大ヒット作が出ると、その影をどうしても追うものだから
しょうがないと言えば、しょうがないですけど。


私は999のような”大人っぽく”て”心が感動で震える”ような”ストレートな”新作が
見たい!

そして、その音楽を書きたい!
と、切に願っています。