先日、スピーチをする機会がありまして、その最後に
アカペラで歌を披露しました。
曲は『つばさ』の最後の部分でした。

私は良く、こう言ったスピーチの最中に突然歌を
入れたりするのですが、
これが割に好評で、このところ調子に乗って良くやります。

これの良いところは、
お話だけで聞き手を飽きさせないようにするのには、
相当のスピーチの達人でなければ出来ないのに
歌を歌う事によって、雰囲気もガラッと変えられるし、
何より最後に歌を歌うと、
凄く拍手をいただけて、盛り上がりの内にスピーチを
終える事が出来る点です。

皆さんも一度試して見られませんか?

度胸だけですよ。


さて、アカペラと言えばアマチュアのアカペラグループの
コンテストが出来て以来
盛り上がっていますね。

最初の頃より、皆さんのスキルがかなり上がって
楽しくなって来ました。

ただ、一番気になるのが、やはり『音程』ですね。

これがどうしても”キモ”になります。

弾けば正しい音程が出るピアノなどにくらべて、
フレットのない弦楽器や口の動きで微妙な音程を操る管楽器
などは、
音楽を演奏するまでに、まず、この『音程』を確実に出す技術の
獲得が不可欠です。

歌はどうでしょう。

簡単に声を出す事が出来ますが、スケール(音階演奏)などは
もの凄く難しいものです。


試しにドレミファソラシドを2オクターブほど、下から上へ
歌ってみてください。

いい加減になる箇所が、途中必ずあるはずです。

つまり、歌の音程と言うのは
プロでもかなりアバウトなのです。

ただ、アバウトだからと言って、この『音程』を軽く見ると
全く聴くに耐えない音楽となります。

ですので、アカペラグループで皆んなでハモったりする前に
(いきなりハモらないで)
個人個人のパートの『音程』を確固たる物にする事が重要です。

スケールやアルペジオ、高音の安定、低音のささえ、などの訓練
声が痩せないような発声の取得。

やる事はいくらでもあります。

この個人練習が十分にされているか、いないかは
大体、一度聴いたら分かってしまいます。

ハモるのはとても楽しい事だけど、もっと上手くなるには
『音程』を良くするための日々の練習、積み重ね、
愚鈍な努力が必要なのです。


あと、いつもこう言うグループの演奏を聴いて思う事
なんですが、、、

外国のグループには必ずいるベースがいない事です。

つまり、凄く低い声の出せる人です。

日本人の体型から、声の高い人はかなりいるのですが
どうしても低い声の人はごく少数なような気がします。


いくらヴォイスパーカッションを駆使していても、
そのサウンドにベースがなければ、
『土台のない家』のようなもので、グラグラと落ち着きません。

もし、皆さんがこれからアカペラグループを結成しようと
思うなら、
まずは、ベースの人探しをお薦めします。

この人が一人いるかいないかで、他とのかなりの個別化が
図れると思います。


うちの作家では澤口くんが、このベース声を持っております。

かなり希少なので、私のレコーディングにもコーラスで参加
してもらった事があります。

曲はサクラ大戦のリカの『ジャングルレビュー』の
~ボバンババンボン~コーラスです。


とにかく、歌を歌う事は楽しい事です。

カラオケでもアカペラでも何でも、日常的に歌ってください。


私もスピーチ内アカペラに、もっと磨きをかけて
一つの芸の域まで達したいですね(笑)