私が、今や日本を代表するアニソン歌手の一人である
遠藤正明さんに、
 
「君は、アニメソング界に骨を埋める覚悟があるのか?」
なんて失礼な事を質問したエピソードを、先日のコンサートで
彼が、紹介しましたね。

彼もとても衝撃を受けて、今まであやふやだった自分の背中を押す
一言になった、と感謝してくれました。

今は、ちょっと言葉の言い回しが強過ぎ!と反省しておりますが。




この言葉の中で一番大切なのは『覚悟』です。


人それぞれ、この言葉から受け取る意味は違うでしょう。

学生の方なら、勉強やスポーツする事
社会人の方なら、お仕事、人間関係
我々ミュージシャンに限って言えば、自曲を世間に問う事
        舞台の上でパフォーマンスをする事

これらの事にどれほどの『覚悟』で臨んでいるか?  

そこが一番大切な部分です。


『覚悟』のある人とない人では決定的に違う事があります。

ある人には、そこに『強さ』と『信念』があります。
少々の事では、へこたれない。
踏まれても叩かれても、もう一度立ち上がる雑草のような
『したたかさ』があります。

なぜなら、「自分はこの場所で光り輝くんだ」と言う
「一所懸命」で(一つの場所で懸命に)清々しい自分なりの
「決めごと」を自然とお持ちだからです。


『覚悟』のない人は、物事のやり方にどうしても一貫性を
欠いてしまいます。
今やっている事より、他所の方が良く見えたら、フラフラと
そちらへ向かう事もあるだろうし、
現況が辛く苦しければ、すぐに逃げる事を考える。

もし、そこにもう少し踏みとどまっていたなら、自分の成長
と言う光が見えたかもしれないのに、
目先の気持ちを最優先してしまう。


このところ、どんな所にもこの『覚悟』がない人が
増殖しているような気がして、心配ですね。

特に若い人に多い。

愛想が良く、上辺の付き合いだけは人一倍上手だけど、
本質的にはとても「弱く」
いつも逃げる事を考えている。


生きて行くのって大変ですよね。
だからって、こんな”ワザ”だけ上手になってもしょうがない
はずなのですが......
 

どんな人にも、これからのあやふやな時代を生きて行くのに
『覚悟』
は、絶対に必要な言葉です。

どんな仕事をしようと、「俺は絶対にやり遂げるんだ!」
と言う『覚悟』を持った気持ちで取りかかれば、
たとえその事自体の結果が良くなかっても、
『覚悟』を持って難局と取り組んだ、あなたのその経験が
その後のあなたを、大きく輝かせてくれるはずです。


「海賊王に俺はなる!」
こんな『覚悟』で冒険を始めたルフィーですが、
結果的に「海賊王」になんかならなくても、
素晴しい仲間との出会い、宝石のような冒険の数々で
とてつもない彼自身の成長があったはずです。



あなたに『覚悟』はありますか?