このところ、アニソン関係が急に盛り上がって来ている、と
思えるのは、気のせいでしょうか?

水木アニキが世界で最も著名な日本人に選ばれたり、もうお一人の
水木さんのオリコン一位の快挙!を含む、「けいおん」などの
キャラソンの台頭。
(東方神起版のウィアーも一位は取りましたが)
NHKのアニソンリスペクト番組の増加。
ガンダム芸人などのカミングアウト。
海外アニソンオタの顕著な増殖。


非常に結構な事態だと思いますが、こういう今があるのも
水木、堀江、串田、影山、遠藤、宮内、奥井、きただに、さんを
始めとするアニソン歌手の方々が、長きに渡ってアニソンを
歌い続けてくれた事が大きな要因だと思います。

彼らの歌には普遍性があり、いつの時代でも、何年経っても
受け入れやすい太いメロと、夢と希望溢れる歌詞の曲だから
かもしれませんが、歌唱力と言う点だけみても、
どこに出しても恥ずかしくない実力の持ち主ばかりです。


そして、タイアップ楽曲ではない事が大きいのです!

たとえば、懐かしのアニソン番組を企画するとしましょうか。

実際に来てくれて歌ってくれる事が、ファンにとっては
一番重要な事なのですが、上記の人達は快く引き受けて
くれます。

では、その他タイアップ楽曲を歌っておられる歌手さんは
どうでしょうか?

「悲しみよこんにちは」良い曲ですよね。もう一度聴きたい
ですよね。
斉藤由貴さん、もし無理を言ったら出てもらえるかもしれない。

同じように「タッチ」の岩崎良美さんも行けるかも。

「そばかす」が聴きたい。でもジュディマリは、もういない。

ましてや
「犬夜叉」の主題歌を聴きたくても、浜....さんや、Every ......さん
なんか、絶対に来てはくれないでしょう。

ファンの方々の思いは同じなのに、なぜ、作品によって
二度とライブで聴けなかったり、長く愛する事が難しいのか。

やはり、タイアップには、制作者側のそのアニメに対する
「愛」が足りないからではないのか。
楽曲には「愛」があっても、その元となるアニメに対してです。

勿論、TVで放映するために、凄い努力をされているプロデューサー
の方々がいるのも知っています。

タイアップもそれを実現するための、一つの方法である事も
分かっています。

ただ、これだけアニソンが目立ってくると、今、問題定義を
しておかないと、歯止めなくタイアップが増えるような気がして
ならないのです。

せっかく、上記の方々が盛り上げ、守って来たものが
違う大きなパワーによって、崩れるのではないかと、
非常に心配しています。

しかし、アニソンに「愛」のある新しい人々が増えて行く
のは、大歓迎です。
そう言う意味のタイアップなら、大いに結構なのですが。


ともあれ、
今、世界の人々のリスペクトの対象に
なりつつある日本のアニソンに、
基本である我々日本人が
これからのアニソンに何が一番必要なのか?
何が欠けているのか?
真剣に考える時期に来ているのだと思います。