このところ、すこしましになってきましたが、少し前には
アニメの顔とも言えるオープニングの主題歌が、タイアップの
名のもとに、そのアニメの内容にあまり関係のない楽曲を
使用する事が、横行していました。

色々な事情があるのでしょうが、エンディングは良いけど、
オープニングはタイアップでも、そのアニメのために特別に
書き下ろされた楽曲を使って欲しいな、と思っていました。

この傾向がなかなか改善されないな、と思っていたら、
さすがに世界一の日本のアニメファンですね、主題歌以外に
キャラソンに注目して来ました。

キャラソン単体でも売れるようになって来たのです。

キャラソンこそ、そのアニメの登場人物を深く掘り下げ、
内容に完全にマッチした楽曲だからであります。

そして、ファンの方の本当に望んでいるものを、私達
作り手側も、何の制約も受ける事なしに、作り出す事が
出来るのです。

ここまでは、なかなか大人の事情は入って来ません。
理解出来ないからです。

キャラソンは私も、そのアニメに対する愛情を純粋に表現
出来るので、作曲するのが大好きです。

そのキャラと一緒に、泣き、笑い、時には喧嘩もして、
気がつくと大親友にも恋人にもなっている。
凄く面白いです。

今やっている”ハヤテのごとく”も書き続けていますし、
”サクラ大戦”もほとんどすべて、キャラソンだったと
思います。

 もとは、すべての主題歌はキャラソンでした。
”8マン”しかり、”鉄人28号”しかり”あしたのジョー”しかり。

キャラソンをすべてのアニメファンが求めている、とは
言いませんが、アニメのアイテムの一つとして、
絶対に必要なものだと思います。

私はなかなか主題歌のオファーが来ない昨今、キャラソンに
命を吹き込む事が使命と、歌作りに励んでいます。

主題歌ですが、バリバリのキャラソンの作曲家 神前暁
さんの一連の作品(ハルヒやもってけ、など)
ひぐらしなんかの別路線組、
今話題沸騰のけいおん、などヒット曲はキャラソンから
生まれています。

神前さんをNHKにご紹介したのも、こんな背景があった
からです。

作り手側の意識も少しづつ変わって来て、レコード会社や
放送局などマスコミの人のなかに、良く分かった我々の
味方が増えて来ています。
 
また、少しづつ主題歌がキャラソンに戻りつつあります。

 キャラソンは、他のどこにもない日本が生み出した
素晴しい文化です。
色々な事情があって、主題歌に希望を持てなくなったら、
我々でキャラソンを応援しませんか。
皆さんはこんな事には、もう気付いて行動しておられる
とは思いますが。

 キャラソンはアニメを救う、世界を救う。
おおげさですが、私はそれくらい思っています。