小説『ANGEL_MILK』【第八部】「Vol-1」 | けんぢる♪-KENNDIRU-の★Libraの堕天使★

小説『ANGEL_MILK』【第八部】「Vol-1」

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イラスト→<本物ラムダ【λ】解放> 

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 ――影武者ラムダ『λ』ことキャリー=バレンタインが、 
東川朝美に倒されるのと同日、 
オメガ【Ω】は、朝美が元凶視していた 
本物ラムダ【λ】こと、キャンディー=バレンタインを解放させた―― 

 ちなみに、『リーダー24』トップ→オメガ【Ω】の本名は、 
クラシック=シュタインと言う。 

 オメガは、ラムダを解放させたのはいいものの、 
かつて、自分の全組織を乗っ取りかけたこの悪魔のような女に対して、 
心の奥は不安に満ちていた。 

 青くドリルのように回転しながら長くその両の手に生えそろった十本の爪。 
 舌はスプリットタンで、中央から分かれて、まるで蛇のような舌。 
 髪は青く、ザンギリ頭のおかっぱ風でショートボブくらいの長さ。 
 そして、額には、赤いハートのタトゥー。真ん中に【λ】と描かれている。 
 さらには、両の瞳は狂気に満ちている。 

 通称→<パンドラ―ズ=ボックス>…。【パンドラの箱】。 
『リーダー24』の正式【No-11】・・・ 

 オメガ【Ω】(クラシック=シュタイン)にとっても、 
この女を解放させる事だけはしたくは無かったが、 
もう、『チーム<AKAZAWA(アカザワ)>』が動き出した以上、 
オメガの力では、及ばない止むを得ない選択だった。 

 解放されて服を着終わったその女。ラムダ【λ】は言った。 

ラムダ「実は、本当は、ワタシは、いつでも解放出来たんだけどね♪ 
自分の力で♪キキ・・・♪」 

 オメガは、予想外のラムダの言葉に「は?」と、 
思わず言葉を漏らした。 

ラムダ「オメガちゃん♪実は、あなたに隔離されてたんじゃなくて、 
隔離されてるフリをしていただけよ♪その方が色々と都合が良かったんでね♪ 
 あなたの組織を乗っ取るために、 
ワタシが作った7人の部下<SEVEN FIRES(セブン=ファイヤーズ)>たちが、 
動いていたのよ♪あなたの計画を利用して♪ 
 そして、すでに手遅れ♪ 
 「エンジェルミルクプロジェクト」も、「ラムダプロジェクト」として、 
完全に機能しているわ♪『チーム<AKAZAWA(アカザワ)>』が、 
わざわざ動き出したのは、それをつかんだからと言うのもあるのよ♪ 
まぁ、あのチームも、「ラムダプロジェクト」の繊細までは、 
確実につかめてないけど♪ 
 要するに、オメガちゃんたちが、レジスタンスと揉めあっている内に、 
ワタシは、隔離されてるフリをしながら、 
<SEVEN FIRES(セブン=ファイヤーズ)>たちと情報交換しながら、 
指揮をとっていたの♪ 
 ご苦労さん。あなたは、もう、組織の看板としてしか、 
必要なくなっているほど動いてくれたわ♪おかげさまで♪キキ♪ 
 かなーーり、ワタシたちのために役に立ってくれたから、 
お礼に、『リーダー24』も、国際JPF会の各組織もトップの立場のまんまにしてあげる♪ 
おもて向きだけだけどね♪キキキキキ♪」 

 オメガは、ラムダがそう言い終わった後、 
「ききき…きさまぁーーーっっ!!!!!」と叫んだが、 
次の瞬間、いきなり2人の女が現れて、 
オメガの腕を左右片方ずつ締め上げて、地面に身体を這いつくばらせた!! 

 オメガはその2人の女の顔を見て、戦慄を覚えた! 
オメガ「キ…季=毒=冬=ミサ(き=どく=ふゆ=みさ)!!あ・秋=ミサ(あき=みさ)!! 
お…お前たち・・・事故死したはずじゃ…・・・・」 

冬ミサ「残念ながら生きてたりして♪ 
うっふん♪ 
アタシ達も、<SEVEN FIRES(セブン=ファイヤーズ)>よ♪ 
ラムダ様の言う事聞けないなら、秋ミサが、 
あんたを拷問にかけ続けるわよ?オメガちゃん♪」 

秋ミサ「アア・・・アタシの・・・ニニ・・・人形になる?うふうふふふぅ・・・・♪」 

 季=毒姉妹は、オメガにとって、その戦闘能力だけを言うならば、 
『チーム<AKAZAWA(アカザワ)>』並みに恐れていた存在である。 

 オメガは、地面に這いつくばらせながら、 
恐怖に震え、「わわ…分かりました・・・。らら・・・ラムダ様の・・・いい…言うとおりに…しま…す…。」 
と、顔面蒼白になりながらも、息絶え絶えに呟いた。。。。。 
  
  

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