小説『ANGEL MILK』【第六部】「PART-6」（※無断掲載・複製・引用禁止※）

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【イラスト＝東川朝美＜三本の斧（スリー＝アックス＞
『チーム＜AKAZAWA＞』No.2がコピー用紙にかいた絵コンテ】

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―――……五藤家……―――

　ファイ『φ』（メアリー＝ローゼス）は、
東川朝美＜スリー＝アックス＞の、
『どんな困難も乗り越えようとする。クリスタルのように光り輝く精神力。』を感じたと言う言葉に驚き、
正直、戸惑いを隠せなかった……。。。。。

　朝美は、ファイに笑顔を見せながら軽くウィンクをし、
バッグの中から、コピー用紙と、色つきの油性ペンを取り出した。そして、何かサラサラッと描いて、
コピー用紙をファイに見せながら、
言葉を続けた…。。

朝美「メアリーと言うより『ファイちゃん』って呼んだ方が、
あなたの事は呼びやすいわね♪フフ♪
正直、私もあのパイ『π』を、ファイちゃんが倒した事はびっくりしたわ♪
　誰に訓練されたか？知らないけど…。
　しかし、その甲斐あって、
ファイちゃんの回転攻撃と直線攻撃能力は、数段上がったみたいだけど…。。」

　朝美は、ファイにコピー用紙に書いた絵コンテのような絵を、
油性ペンの先端で指し続けながら話を進めた。

朝美「確かに、あなたの回転攻撃と直線攻撃は、
元々、素晴らしい素質がある。
そして、あなたはその能力を数段アップさせた。
　でも、それだけじゃぁ駄目よ？
オメガ『Ω』の組織を倒したいのなら。。。。。
　ファイちゃん？いい？
あなたのシンプルな攻撃特徴は、
回転と直線を別々に繰り出している…。じゃなくて・・・
回転攻撃をしながら、
直線攻撃も同時に行えるようになる事！
　これは、非常に難しい事かもしれないけどね…。。」

ファイ「あなたの言いたい事は分かるけど。それは・・・」

ファイは、朝美の言葉などに少し困惑しはじめた。。。。。

朝美「ファイちゃん♪ネタばらしするけど、
私の最強能力は、回転攻撃と直線攻撃を同時に繰り出す事♪
＜ゴールド＝アックス＞と言う武器を使ってね♪
　そうね・・・私の昔からの親友…。
西野瀬秋子に任せれば、
これを可能にする事は出来るかもしれないわね…。
秋子は、『チーム＜AKAZAWA＞』の一員で、幹部級の実力があるんだけど。ただのチームの一員として所属しているけど・・・
秋子の希望で……。。。」

ファイ「西野瀬秋子（にしのせ　あきこ）？」

朝美は、絵コンテの余白部分に、また絵のようなものを描きくわえた。

朝美「そう、秋子は、特殊武器や特殊戦闘訓練用具を制作している。。。
例えば、ブーツのカカトの中に特殊なスプリングを内蔵したブーツを制作して訓練させるなどとかしてね。。。
私もそこから始まった……。。。。。」

ファイ「回転攻撃と直線攻撃を同時に繰り出す…。。」

　ファイは、朝美の絵コンテのようなものを、見つめなおしながら考えはじめた……。。。。。

――…その刹那、五藤一家の家の玄関のドアが開く音がした…――

赤沢「ようやく、主人の五藤光雄さんのお帰りのようだな…。。」

―――……『チーム＜AKAZAWA＞』トップ→赤沢竜乃介が、少し笑みを浮かべながら呟いた……―――

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　　　　　　　　　　【ＥＮＤ】