こんにちは、『長寿と超健康の専門家』 益子竜弥です。

 

漢方薬の副作用の続きです。

 

偽性アルドステロン症という病気を聞いたことがありますか?

これは実は、漢方薬の有名な副作用です。

 

この病気をわかりやすくいうと、アルドステロンというホルモンの分泌が多くないにもかかわらず、アルドステロンが多く分泌されているような状態になっていることです。

 

症状としては、高ナトリウム血症、低カリウム血症、浮腫、高血圧などが出現します。

 

具体的には生薬の1つである、甘草に含まれるグリチルリチンという成分が原因と考えられています。

 

ですので、甘草が多く含まれている漢方薬には注意が必要です。

こむら返りによく効くといわれている芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)が最も甘草の量が多いため、特に注意が必要です。

 

これら漢方薬の副作用ですが、基本的には、「証」の判断を誤り、適切でない漢方薬を使ってしまった場合に多い、といわれております。

 

僕の経験でも、偽性アルドステロン症などの副作用は極めて稀です。