Defeat never comes to any man until he admits it.
(Josephus Daniels)
誰でも一度は、街角で真っ白な服を着た、ちょっと太目の
白髪の老人を見たことがあると思います。
さて、それは誰でしょう?
そうです。ケンタッキーフライドチキン(以下KFC)の
カーネル・サンダースおじさんです。たまに持ち去られたり、
いたずらされるのか、私の家の近くの人形の足は鎖で
つながれていてちょっとかわいそうです(^^;)。
彼のサクセス・ストーリーは、意外と日本では知られて
いませんが、彼が、あれだけの大きなフランチャイズストアを
持つにいたったのは、決して彼が若く才能にあふれ、
潤沢な資金を持っていて、優秀なスタッフに恵まれていた
からではありません。
それは、彼が65歳のときでした。1枚のチェック(現金)が政府より
届きました。それは、Social Security Checkといい、日本で言う
年金のようなものです。ですが、その金額はわずかに100ドル程度
だったそうです。
そして、その瞬間、彼は自分の人生を自分で作ることに決めたのです。
そのとき彼が持っていたのは、「おいしいチキンのから揚げを作るレシピ」
だけでした。その1枚のレシピを持ち、あの白い服を着て、全米中に
あるレストランを一軒一軒訪ね歩き、このように話したのです。
「私は、とてもおいしいフライド・チキンのレシピを持っています。
これをあなたに無料で差し上げます。お代はいりません。ですが、
これからあなたが売るから揚げ1つにつき、その何%かをコミッション
として私にくれませんか?」
ところが、フランチャイズ・ビジネスがまだ浸透していなかったので、
だれも首を縦に振りません。フライド・チキンなら誰でも作れるし、
そんなレシピをもらって、売り上げの一部を怪しい白服のおじいさん
に上げるくらいなら、自分のレシピで十分だ、と思うのが当然かも
しれません。
1軒目のレストランで断られ、2軒目のレストランで断られ、
3軒目のレストランで断られ、4軒目のレストランで断られ、
50軒目のレストランで断られ、100軒目のレストランで断られ・・・
200軒目のレストランで断られ、300軒目のレストランで断られ・・・
500軒目のレストランで断られ、1000軒目のレストランで断られ・・・
そうです。とうとう、断られたレストランの数は1000軒を超えて
しまったのです。
もし、私がカーネルおじさんだったらどうするでしょうか?
きっと、500軒目に達する前に、自分のレシピをもう一度チェックし、
とっくの昔にあきらめていることでしょう(うん、間違いない!)。
しかし、カーネルおじさんは、何回断られようとも、それを「敗北」
として認め、あきらめてしまうことはしなかったのです。1000軒を
超えてもひたすら次のレストランを訪ね、同じ話をしました。
そして、ついに1010軒目で、初めて「YES」がもらえたのです。
それから次々とフランチャイズを増やし、アメリカだけではなく、
世界中にお店を広げていったのです。彼の「あきらめない強い心」
は、今でもアメリカでは語り継がれています。
この話を聞いた後、私の妻は、KFCの前を通るたびに、
「ただの優しそうなおじさんじゃなかったんだね」と感心しています。
(皆さんも、この話を読んだからといって、カーネルおじさんを
拝みに行かないでくださいね(^^;))。
目標を達成するときには、やり方を柔軟に変え、効果的に
目標に近づいていくことも必要ですが、同時にカーネルおじさん
のような「何があっても達成する」という「あきらめない気持ち」が
必要です。
夢や目標に近づくときには、必ず倒される(ノックダウン)
されるときがあります。それがなくすんなり達成してしまう
のであれば、それはきっとよほど低い目標なのです。
目標が高ければ高いほど、その途中で壁があり、一時的な
敗北を経験します。ですが、それが決定的な敗北(ノックアウト)
になるかどうかは、自分がそれを認めてしまうかどうかに
かかっています。
つまり、「自分を敗北させるのは自分自身しかいない」ということです。
夢を達成するために、何度でも立ち上がり、挑戦し続けて
いけば、きっと壁は必ず崩れ去ります。
目の前に立ちふさがる壁を叩き続け、壊しちゃってください!
今日の写真 → こちらをくりっく
日本語訳:敗北は、その人が認めるまで誰のところにもやって来ない。
1日1回、良かったら応援クリックをお願いいたします。
ランキングに反映され、より多くの方に読んでもらえるようです。
※この「今日の大成功の素(名言)」は、私のメルマガ
されています。