今日の易経 46 地風升 ちふうしょう → 9 風天小畜 ふうてんしょうちく | 渋谷で世界一周

渋谷で世界一周

渋谷で世界の各国料理を食べた記録です。

ときどき、エリア外のことも書いたりします。

2012年9月12日 水曜日

今日の易経 46 地風升 ちふうしょう
 → 9 風天小畜 ふうてんしょうちく

46 地風升 ちふうしょう

序卦伝 下篇  

46
地風升ちふうしょう
故にこれを受くるに升をもってす。
升るに飽くことなく更に升りて已まざれば必ずくるしむ。

iching  

・イメージ 
 大地から 水を吸い上げて
 種から芽が生じ 木が育つ 
 人の一生も 木のように 大地に根差し
 毎日の生活の中で 
 少しずつ 可能性を開くのだ 

・託宣の言葉 
 願いごとは大いにかなう 
 賢者にあっても 恐れることはない 
 南方に行けば いいことがある 

・ジャッジメント 
 大地にしっかりと 根をはる木は 
 急ぐことなく 休むことなく 
 静かに成長を続ける 
 心の奥に流れる 生命力を吸い上げて 
 しっかりと 自分にねざして進めば
 どこまでも高く 成長できる 
 地面の下を流れる水が 
 すべての成長の源泉であるように 
 心の奥の生命の泉は 
 限りない可能性を開き 
 汲めど尽きない 力を与える 
 人の成長には 限りがない 
 心を開いて 他人の意見を入れ 
 積極的に しかも つつましく 
 すくすくと 木がのびるように 
 自分の心を 育てよう 
 偉い人には 進んで合うことだ 
 いずれは育つ 可能性を信じれば 
 相手は誰であっても 恐れることはない 
 明るく暖かい 南方に向かって 
 心の希望をふくらませるのだ 
 君は今 強い運勢に乗っている  

・アドバイス
 君が自分の可能性を信じて
 どこまでも成長しようとするならば
 心を開いて 他人の意見を受け容れ
 深い経験を持つ人に 従うといい
 今は なにもわからなくても
 あわてずに しっかりと進むことだ

・変爻
・・初爻 自信を持ち 年長者に従えば
 大きな幸運に恵まれる

・・五爻 心正しければ いいことがある
 一段一段と 足を踏みしめて 
 さらに高い目的に向かって 段を登る

・・上爻 盲目的に前進するだけでは 力を
 無駄に使うだけだ 私利私欲を棄てて
 どこまでも心正しく 生きてこそ
 本当に 成長することができる 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

之卦 9 風天小畜 ふうてんしょうちく

序卦伝 上篇  

9
風天小畜ふうてんしょうちく
故にこれを受くるに小畜をもってす。
物畜えられて然る後に余裕を成し、よって礼節を知ることあり。

iching  

・イメージ 
 大空を風が吹き抜けて 
 雲を集めて 雨をよぶ しかし 
 恵みの雨は まだ降らない 
 今はまだ 大事を成す時ではない 
 力を貯えて チャンスを待とう 

・託宣の言葉 
 願いごとはかなう 少しはかなう 
 雨雲は低く垂れているが 
 雨が降るには まだ 間がある 
 西の方 故郷の空に 創造の気が渦巻くが 
 天地を結ぶ 雨には至らない 

・ジャッジメント 
 小さな力は 押え馴らされ 自制した 
 暗い影の世界が持つ力だ 
 風が雲をせきとめて 
 湧きあがる創造の力を 押えている 
 大望を持つ人は はやる心を押える時だ 
 想いがもっとつのるまで
 秘かに 計画を練る時だ 
 周の文王は 捕われの身で
 一人静かに イー・チンの言葉を書いた 
 故郷の周は 西にあたる陰の方角 
 そこから 風で黒雲が舞い昇るのを見た 
 しかしまだ 雨が降って 天地の間の 
 張りつめた緊張を解くには至らない 
 今は 進む時ではない

・アドバイス 
 心には 大きな望みを抱いていても
 態度は あくまで やさしくありたい 
 今はまだ 大事にとりかかる時ではない 
 無理して決行しても 成功はおぼつかない 
 春風のように やわらかく ふるまおう 
 周囲の人たちと 競い合わずに 
 時が熟すまで じっと我慢して待つのだ