生活保護受給世帯が急増している。札幌市は新年度、生活保護受給世帯の対応をする職員、いわゆるケースワーカーを32人増やすという。社会福祉法ではケースワーカー1人が受け持つ保護世帯数を80世帯と定めているが、札幌市は2008年度で1人当たり83世帯だったのが、2009年度はすでに91世帯まで増加。担当職員はパンク状態だという。札幌市は職員定数の削減を進めていて2010年度は全体で265人削減するが、ケースワーカーで32人増加は各部局でも最大。札幌市内の生活保護受給世帯数は1月末時点で前年同月比1割も増加した。今後まだまだ増え続けるであろう受給世帯。その裏側では担当職員の増加がある。財政難での職員削減を進める中、新たな問題が生まれてきている。