(前回「望郷列車」ブログの続きです)
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寝台特別急行(特急)あけぼの号は、1970年(昭和45年)の誕生から、40年以上走り続けてきましたが、
昨年2014年(平成26年)3月15日のダイヤ改正で定期運行を終了。長い歴史に幕を閉じました。
しかし、その後も「臨時列車」として、ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始に細々と運転されてきましたが、
ついに、2015年(平成27年)1月3日(上り)・4日(下り)発車の列車をもって、
完全に廃止(全廃)となりました。
各駅のあけぼの号発車案内板も撤去されており、青森車両センター所属の寝台車(ブルートレイン)はすでに廃車が始まっています。
したがって、今回のブログが本当に「寝台特急あけぼの号」最後の旅の記録になります。
万感の思いを込めて、戦後日本の発展に務め、日本の鉄道史にその名を残した寝台特急あけぼの号に感謝の意を表したいと思います。
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※旅行日:2014年(平成26年)12月30日
上野駅を前夜21時33分に出発した
臨時寝台特急「あけぼの号」は、
長い道程を所要14時間46分かけて、
昼12時19分
終点・青森駅に到着しました。
新幹線🚄なら、
当日朝6時32分 東京駅発の東北新幹線「はやぶさ1号」に乗っても、
約3時間後の、午前9時50分には新青森駅に先に着いてしまいます。
新幹線ならわずか3時間で来れてしまう青森に、約15時間もかけて来る…。
機関車に取り付けられた「あけぼの」と書かれた丸いヘッドマークが、雪❄に覆われて見えないことも、長い道中だった証です。
上野発の夜行列車の終着駅。
長岡駅(新潟県)から、ここ青森駅まで「あけぼの号」を牽引してきた、EF81電気機関車がすぐに切り離されます。
電気機関車が切り離されると、
乗客みなブルートレイン🌃の撮影
もはや絶滅寸前の昭和のブルートレイン…
大好きな車両、
カニ24
電源を持たない客車(ブルートレイン)に供給する電気を発電⚡する
電源車です。
大音量の重低音がたまらない~🎵
「あけぼの」のテールマークも昭和の面影。
今や絶滅寸前のカニ24電源車⚡。
定期列車では寝台特急「北斗星」と「トワイライトエクスプレス」でしか見ることができません。
それも、今年3月には廃止(北斗星は今年夏まで臨時列車として存続)されてしまいます。
カニ24電源車は、列車の一番隅にたった1両だけ連結。
だからわざわざ列車の端まで行かないと見られません。
客は乗ることがきないカニ24電源車。
窓から車内を覗くと、巨大な発電機⚡。
カニ24電源車の一部スペースは、
荷物車になっています。
と言っても今はまったく使われていません。
昔は鉄道で小荷物の運送📦も行われていて、ブルートレイン便がありました。
今はトラック輸送🚚になってしまった荷物輸送。
荷物車(荷物スペース)は昭和の名残なのです。
電源車と荷物車が合体したカニ24。
この大音量サウンド🎵の貴重車両が見られるのも、あとわずかです。。
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客車2段式寝台を表す星3つマーク(★★★)
ブルートレイン自体が絶滅寸前の現代、星マークはもはや忘れ去られた存在の、昭和時代の寝台列車の名残です。
デッキ付き、折戸のブルートレイン🌃の入口。
車両形式・車両番号は、塗装ではなく「切り文字」です。
昭和の車両は、ちゃんとお金をかけています。
絶滅寸前のブルートレインをウォッチ👀
今回乗車したブルートレイン、あけぼの号の車両は、
全車両、金帯で統一された編成でした✨
今や貴重すぎる折戸(折り畳み式ドア)
他には12系客車と583系寝台電車でしか見ることができなくなりました。
寝台特急「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」、夜行急行「はまなす」ですら、折戸ではありません。
3号車だけは、折戸ではなく現代主流のドアである「引戸」でした。
「北斗星」「トワイライトエクスプレス」「はまなす」もこのタイプ(引戸)です。
車内に2段ベッドが並ぶブルートレイン🌃
寝台特急「あけぼの号」は、青森車両センター(車庫)へ回送されるため、
反対側に、DE10形ディーゼル機関車を連結
DE10形ディーゼル機関車は、
雪国⛄の車両らしく、運転台の窓には、ワイパーではなく旋回窓(せんかいまど)。
吹雪❄の中では、フロントガラスのワイパーは役に立たないので、丸い旋回窓を高速で回転させて、フロントガラスの雪を吹き飛ばし、吹雪の中でも視界を確保します。
DE10形ディーゼル機関車は、ディーゼル車だけあって、フロントガラス横に太い煙突が付いています。
青森駅の跨線橋からDE10形ディーゼル機関車に連結されたブルートレイン「あけぼの号」を見渡してみました
右側の通勤電車🚃と比べても、風格が違いますね。
DE10形ディーゼル機関車も、
昭和時代に製造された国鉄型の貴重な車両。今や絶滅危惧車両です。
こんなに間近にじっくり見られる機会は、今は滅多にありません。
約15時間の長旅を終えた臨時寝台特急「あけぼの号」は、
車庫(青森車両センター)に向け、出発します。
さよなら臨時寝台特急あけぼの号、
長い間お疲れさまでした。
★★動画もどうぞご覧ください🎥
↓↓↓↓↓
【ここをクリック!】青森車両センターに回送される金帯あけぼの号
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寝台特急あけぼの号を見送った後は、もうチョットだけ
青森車両ウォッチング👀
こちらは、奥羽本線と津軽線用の平成生まれの701系通勤電車🚃
車内は都会と変わらないロングシート。
ブルートレイン🌃と並ぶ701系通勤電車🚃
ブルートレインの廃止により、この並びも過去のものになります。
跨線橋からは、青森駅を跨ぐ、
青森ベイブリッジ🌉が見えます。
秋田駅と青森駅を奥羽本線経由で結ぶ特急つがる号🍎
新青森駅と北海道・函館(はこだて)駅を結ぶ特急スーパー白鳥(はくちょう)号🚃
JR北海道の車両が乗り入れてきます。
来年3月の北海道新幹線開業🚄と引き換えに廃止になります。
こちらは新青森駅と北海道・函館駅を結ぶ特急白鳥(はくちょう)号🚃
こちらも、来年3月の北海道新幹線開業🚄と引き換えに廃止になります。
JR東日本車を使用した特急白鳥号では、いまだに国鉄特急型車両485系が現役✨
塗装の変更や、改造を施され、国鉄車両の面影は薄くなっていますが、
まぎれもない昭和の車両485系です。
駅の跨線橋からは、
青函トンネルができる前に、青森と函館を結んでいた鉄道連絡船(青函連絡船)の八甲田丸🚢が今も保存展示されています。
※鉄道連絡船とは、国鉄(今のJR)が運営し、乗客のみならず鉄道車両も運べる船のこと。「海の鉄道路線」です。
船内にも線路が敷かれ、貨車を積んで運んでいました。
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臨時寝台特別急行
あけぼの号終焉
【旅の記録✏】
上野駅13番線ホーム21:09入線
上野21:33発
大宮22:01~22:04
高崎23:16~23:19
(水上0:20~0:21運転停車)
(越後湯沢0:50~1:11運転停車)
(浦佐1:36~1:54運転停車)
(長岡2:28~3:07運転停車)
(新津3:44~3:47運転停車)
(月岡4:05~4:18運転停車)
村上4:56~4:57
(間島5:05~5:11運転停車)
あつみ温泉5:53
鶴岡6:21
余目6:36
酒田6:48~7:00
遊佐7:12~7:15
象潟7:39~7:42
仁賀保7:53~7:55
羽後本荘8:09~8:16
秋田8:57~9:01
八郎潟9:30
森岳9:45~9:46
東能代9:57~10:01
二ツ井10:16~10:17
鷹ノ巣10:29~10:30
大館10:49~10:51
碇ヶ関11:11~11:12
大鰐温泉11:19~11:20
弘前11:30~11:31
浪岡11:44~11:45
(津軽新城12:01~12:06運転停車)
新青森12:09~12:11
青森12:19着
←青森方 上野方→
機関車+電源車+6号車+5号車+4号車+3号車+2号車+1号車
(※客車は全車開放型2段式B寝台)
今回、完全に廃止された臨時寝台特急あけぼの号の車両等、青森車両センター所属のブルートレインは、すでに廃車・解体が始まっています。
一部の車両(A寝台個室車シングルデラックス、B寝台個室車ソロ、B寝台開放車の3両)は、秋田県にある廃線跡を利用した「小坂鉄道レールパーク」への譲渡が内定しています。
小坂鉄道レールパークでは、この寝台車を日中は体験運転用として、夜間は宿泊施設として活用していくようです。
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★★寝台特急あけぼの号の動画🎥
↓↓↓↓↓
あけぼの号推進運転で入線 警笛あり!(上野駅)
オハネフ25後方展望 臨時寝台特急あけぼの号(奥羽本線・森岳駅発車)
停車時間短すぎ!折り戸開閉映像
オハネフ25後方展望 臨時寝台特急あけぼの号(奥羽本線・矢立峠越え)
今期でラスト! DE10で回送 金帯あけぼの号 @青森駅
(続く)