トレーニング状況について、4回目の記載になります。
剣道・トレイルラン・自転車に取り組む際の体の使い方や気持ちについて色々と書き記しましたが、
そこで得たものの幾ばくかでも写真撮影に生かせないか、ということをいつも考えています。
トレイルランで得られた心肺能力や体幹の能力は、超望遠撮影時などに生かすことが出来ます。
自転車もトレイルランとほぼ一緒ですが、体幹を副次的に強化出来ること、また
車や徒歩では見つけられない美しい風景に出会い、のちの撮影にいかすことが可能です。
剣道も心肺能力や体幹を強めてくれますが、一番影響があるのはシャッターを切る際の
判断力かと思います。
剣道の立ち合いは「速い」というよりは「迅い」と形容するのが適切なのではないかと思うほど
一瞬で有効打突が決まりますが、自分自身の稽古、また見取り稽古で打突の見極めが
出来るようになってくるようです。30過ぎからの剣道稽古で剣道の奥深さになど触れていない身ですが、
懸命に稽古するなかで、シャッターを切る際の迷いが無くなってきているのを感じています。
剣道の立ち合いは、スピードや身体能力が全てではありません。朝稽古では年配の先生方に
稽古をつけて頂いていますが、相手の心を読んで会話をし、先を取って若い剣士に打ち込まれています。
80歳を越えた先生の目に止まらない動きは、まさに刮目でした。
年齢を重ねて体力が落ちてきていても、そうした様々な要素で生涯稽古を行っていけるのが剣道の
特筆すべきところだなと思っています。
私は炭鉱遺産を写真家として撮影しだし、今は建築写真を中心に航空機写真、空撮などに
取り組んでいます。剣道、トレイルラン、自転車で得たものが最も分かりやすく効果があるのは
航空機写真になりますが、先ほどの「剣道での立ち合いの剣先での会話」というような
感覚が、写真を撮る際にも必要だと思っています。
被写体である飛行機を操縦しているパイロットが何をしようとしているか、
建築空間を設計した設計士や建築家の表現したいことはなにか、施主が建築に求めたことは何か、
空撮では観念的になりますが、夜景空撮では光の一つ一つの瞬きに思いを馳せて撮影を
するようにしていました。
まとまりがない内容でしたが、写真を柱にした剣道、トレイルラン、自転車への取り組みへの
考えをまとめておきたいと思い記載を致しました。
今後撮影や稽古、トレーニングをしていくなかでまた変化があるかもしれません。
日々、「明日を見つめて今をひたすらに」精進したいと思います。
使用している日本武道具製作所の面です。
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